本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.神戸国際大学(15:15キックオフ) 会場:姫路獨協大学
2-1(前半1-0、後半1-1)
【得点】北野、寺田
中断期間から約1ヶ月経ったリーグ戦の再開試合は、何かが起こりそうなあるいは何が起きてもおかしくないような、そんな危機感を抱いていました。チームにけが人が多いことやトレーニングに集中していない空気が漂うことなど、試合に臨むための準備段階での不安も重なり起こりうる様々なシーンを想定して当日を迎えました。しかしそれは杞憂に終わり、選手たちがしっかりと勝ちを手にして90分を終えてくれました。
試合前には戦う姿勢や楽しむことといったメンタル部分に働きかけ、チームが一体となって本気で勝ちにいく準備をするように伝えました。ウォーミングアップ中に雨足が強まりピッチコンディションが悪化する環境の変化もありましたが、試合が近づくにつれて選手の顔つきがだんだん良くなってきたので少し安心していました。
立ち上がりはセカンドボールやルーズボールの反応が遅くなんでもないシーンがピンチになったり、ボールを保持していても周りの受ける動きが少なく単調な攻撃を繰り返したりしていました。攻め手を欠く中相手に簡単にシュートを打たれる場面もありましたが、セットプレーから北野選手が貴重な先制点を奪い、試合を優位に進めることができました。
ハーフタイムに、前半で感じた相手の特徴や自分たちのうまくいっていないポイントを選手同士でいくつも挙げ、さらに改善しようとする意見が出てきました。これまでの公式戦でもそうでしたが、今日は私が感じた点と同じ部分が多くとても嬉しく思いました。それは、私の思いや方向性が少しだけチームに浸透してきた表れであり、ピッチで戦う選手たちと同じ感覚で話ができる喜びからくるものでした。
後半はどちらも同じようにボールを保持しますが、フィニッシュに結びつけるシーンは少なく時間だけが過ぎていきました。守備面においては、ここ最近ずっと言い続けてきたことがプレーにも出てくるようになり、危ないスペースを消したりボールの動きを予測したアプローチをかけたりと、安定感が増した組織で戦っていました。すると残り15分を切った時間帯で、何度となくビッグチャンスを作っていたコーナーキックから待望の追加点が生まれます。最後まで集中した守備を構築していましたが、90分が経過した頃に一瞬の隙を突かれ失点してしまいます。結局2-1で勝利をおさめましたが、無失点で終わらせる難しさを教えられた試合となりました。
リーグの再開一戦目は、個人的には非常に難しい一面があると認識しています。何でもないようでチーム状況は1ヶ月もあればガラリと(良くも悪くも)変わりますし、それは相手チームにも言えることだからです。その試合でしっかり勝ち点3を積み上げることができたのはとても大きいです。また、出場のチャンスをつかんだ選手は勝利することで自身の経験となり、今後に向けてさらに成長していく過程となるはずです。
勝つことでポジティブに修正していくいい流れを継続し、前期の残り3試合も全勝して首位で折り返したいと思います。
神戸国際大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。