本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.関西学院大学B1(13:00キックオフ) 会場:関西福祉大学

2-1(前半0-0、後半2-1)
【得点】中村、海堀

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ここ直近の2節とも自分たちの良さを出せずに2連敗。何としてでも勝利がほしい今節。今日の試合前には『戦うメンタル面、全員がボールにかかわること、セットプレイ』この3点に重点を置き伝えました。戦術云々の前にまずそれぞれが目の前の相手と戦って勝つこと、全員が90分間一つのボールにかかわれるポジションをとること、あとはセットプレイのマーク、2次攻撃を受けるときのマークの付き方、スタメンだけじゃなく全員で戦うことを忘れずにということを伝え送り出しました。

前半開始から選手たちの気迫が伝わるプレーの連続でした。ボールを奪う、セカンドボールの競り合い、アプローチのスピード、シュートブロック、クリア、ゴールに向かうドリブル、パス、、、
すべてにおいて迫力がありました。とにかく目の前の相手からボールを奪うぞという闘志、ゴールを割らせない、ボールを奪われても奪い返しに行く執念、サッカーに対する情熱。これらが試合開始からとても伝わってきました。2度と同じ過ちは繰り返さず自分たちで成長し勝ちとっていくんだという気迫さえ伝わりこちらも熱くなりました。
前線からのプレスが効き、相手のビルドアップに対して自由を与えず奪ってからサイドを起点にチャンスを作り出しますがシュート、ラストパスの精度が低く得点には結びつくことができませんでした。相手も左サイドを起点に攻撃を仕掛けてきますが、ディフェンスが体を張ってよく守り前半は0-0で終了。

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ハーフタイムは熱くなった気持ちを冷静にし、監督からは右サイドの守備を修正してもらい、こちらからは前半の戦いを続けること、相手DFラインとMFラインの間のスペースを有効に使い仕掛けること、相手のボールの奪いどころ、相手陣内深くまで攻め込んだ時にボランチを観ること、アクションの回数を増やすこと、サイドバックの攻撃参加を増やすことを伝え送り出しました。

後半も立ち上がりから戦う姿勢を見せていましたが、開始早々にPKを献上。失点し0-1。失点した後に雰囲気はどうなるかな?またずるずると引きずって立て直せずに負けるのかな?選手たちの様子を観ていましたが、選手の中から、『ここから行こう、まだあるぞ、もう一度やるぞ!!』そういう声が聞こえてきました。彼らの成長を感じ僕個人としては『よしよし、いいぞ、絶対逆転するぞ』と心の中で思っていました。
失点した後、相手の勢いは少し増しましたが、最後のところでしっかりと抑え込み相手に追加点は与えませんでした。こちらは奪ったボールをしっかりつないで動かしながらサイドを起点に攻撃を繰り返し、後半21分に中村のゴールで同点。1-1の振り出しに戻します。そこからは完全にこちらのペースで試合を運び、ミドルシュート、クロスからの攻撃、セットプレイで多くのチャンスを作るものの決めきれないまま、時間だけが過ぎていきます。そんな中追加点が生まれます。後半42分のコーナーキック。中村のヘディングをキーパーがはじき海堀がこぼれ球を押し込んでゴール。その後の決定的なピンチも何とか切り抜け試合終了。2-1で見事逆転勝利を収めることができました。

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暑さもある中で選手たちは本当によく戦ってくれました。彼らの闘志、執念、情熱がすごく伝わり心動かされました。この試合を迎えるまでの1週間は選手自らビデオミーティングを行い、チームや個人の課題と改善点をあげそれをトレーニングから意識して取り組んでいました。『球際を強くいくこと、切り替えスピードを速くすること、闘うこと』これらのことはこちらからの働き掛けもありましたが、選手たち自ら意識してチーム全体で取り組んでいました。その成果がこの結果につながったと思います。練習の練習ではなく試合に勝つのための練習を皆が一生懸命してくれたと思います。
試合までの1週間はとても重要なことが選手たちも理解できたと思います。いかに『準備』が大切なことか肌で感じたことでしょう。彼らがこの結果を出せたのは、その取り組みをそのままピッチで表現してくれたおかげです。
『日々のトレーニングの重要性』と『準備の大切さ』をこれからも忘れずに続けてもらいたいと思います。
彼らがまた一つ肌で感じ成長していくことが本当にうれしいです。試合に出れなくて悔しい選手もいたと思います。彼らが今後どう巻き返してくるのか、スタメンに出るためにどう絡んでくるのか楽しみです。こういう競争があるからこそまたサッカーは面白いと私は思います。
選手たちの本気で戦っている表情、勝って喜ぶ姿、笑顔がまた観れるよう私も一緒に選手たちと戦っていきたいと思います。

関西学院大学の皆さま、応援に駆け付けてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。