みなさんこんにちは。

前期リーグ最終節(6月4日)からおよそ3ヶ月半が経ちました。個人およびチーム力アップが求められる中断期間で、ある程度計画通りにトレーニングを積むことができました。中でも、サッカー部で初めて試みた海外遠征(韓国)では、多くの方のご理解とご支援によって非常に充実した時間を過ごすことができました。連日強豪大学と試合を組んでいただき、サイドから槍のように突き進んでくるスピードのあるアタッカーやパワフルでハードワークするFW陣、そして触れる距離まで寄せると絶対に逃さない球際の強さ、決してプレーをやめない諦めないメンタリティなどを直接肌で感じることができました。少し疑問を抱くような審判のジャッジに感情を揺さぶられながら、それも含めてどれをとってもチームには非常にいい経験になったと思います。
その後はJリーグクラブや1部の大学とのトレーニングマッチを繰り返し、常に上を目指してチャレンジしてきました。これまでの「粘って粘っていい勝負をする」から、「自分たちでボールを動かす時間をつくって勝負する」ところまで差を縮められた試合もありました。しかし、できることが増えた分だけ(語弊があるかもしれませんが)色気が出てしまい、エリアや時間帯、相手の状況などを考えない「成功すればナイスプレー」を選択して結局失ってしまうシーンが増えました。Jリーグクラブや1部の大学ではその辺のプレーの質は非常に高く、一見雑なように見えて実はこちらにチャンスを与えない「相手に成功させないプレー」を冷静に選択しているシーンが多々ありました。チームがこれから勝負にこだわって結果を残していくために一番必要なプレーの質(状況判断)の高さを数試合で学ぶことができました。

自分の良さを自身でしっかり分かった上でそれをプレーで表現できないと11人には選ばれませんが、自分の良さが「今、この状況で」活きるのかどうかが判断できないと試合には勝てません。試合に出るためには自分ができることをアピールしなければいけませんが、試合に勝つためには自分のプレーを変えなくてはいけない場面に出くわします。言うは易しで頭では分かっていてもプレーを変えられない選手は多いです。それは日常が変わっていないからだと感じます。
「体が反応するのは自分が取り組んできた日常」というプロ選手の言葉にあるように、普段のトレーニングでどれだけ考えてプレーにこだわりを持つかで1ヵ月後の質は変わってきます。どこで勝負をしかけるか、どこで自分の良さを出すかを考えながらプレーするのと、好きなように自分のしたいことをしたい分だけ表現するのとでは、比較できないほどの差があります。このように自分のスタイルを変えるのではなく状況に応じてプレーを変えるといった感覚は、外からの働きかけで改善するのは難しく、最終的には自分自身の成長していく意志と向上心に委ねられるような気がします。

チームが始動してから2年半。
1年生ばかりだったチームは3学年までそろい、舞台は3部ではなく2部Aリーグの3位(前期終了時点)。
目標とする最短での1部昇格は現実味を帯びていますが、昨年同様に後期リーグは勝ちきって順位を上げていく以外に昇格する術はありません。
私が他大学のチームにいれば、できたばかりの大学には絶対負けたくないし昇格させたくない…と、そう思うと思います。だからこそ、様々なプレッシャーや周囲の期待を力に変えて、チーム全員で目標を達成したいです。多くのターニングポイントとなる試合をものにしてきて今の位置があり、歴史は浅くてもサッカーに懸けてきた選手一人ひとりの力と可能性の高さを引き出して結果につなげます。

感謝で自分を奮い立たせ、献身で周りにエネルギーを伝え、一体感で相手を圧倒する。
9試合、すべてが1部への『挑戦』。

  監督 中田 洋平