本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs 関西大学 場所:関西大学
0-1
(前半:0-1、後半:0-0)
【得点】なし
ゴールデンウィークもいよいよ終盤へ。その恩恵も受けずに毎日がサッカー三昧。
直近では2部AリーグとIリーグで連敗を喫し、この悪い流れを断ち切りたい新人戦の初戦。相手は関西大学。ピッチの上では昼間の強い日差に負けない選手たちの熱い戦いを観ることができました。
A、Bの新1,2年生で構成されるメンバーは関わりの少ない選手もいてぎこちない雰囲気が漂っていました。そこで『コミュニケーション』が今日のポイントになると考え、試合前のミーティングではウォーミングアップや試合中に気づいたことや感じたことを話すこと、相手がわかっていることでもどんな些細なことでもとにかく声を切らさず発信し続けるよう強く要求しました。
またコンパクトさを保ち、攻守両面において数的優位を作ること、個人プレーではなく組織の中で自分の特徴を最大限に表現しチームのために90分間戦い抜こうと送り出しました。
前半開始から両チームともに球際で激しくぶつかり合い、切り替えスピードも速くとても研ぎ澄まされた立ち上がりとなりました。向かい風の影響を受け相手のスピードと勢いに多少押し込まれる時間帯もありましたが、お互いの距離感を意識しコンパクトさを保って守備の対応ができていたと思います。こちらは相手の最終ラインの背後へシンプルにパスを供給し、セカンドボールを拾って相手陣内に押し込むという攻撃を選択。佐藤(壮)と中村の2トップが相手との競り合いを制しながら、そこへ両サイドハーフが関わってアグレッシブな攻撃を展開。GKと1対1など決定的なシーンを作りましたがなかなか得点することができません。
一進一退の攻防の中、クロスボールのクリアを相手に拾われ失点。
前半を0-1で折り返します。
ハーフタイムには相手の最終ラインのポジショニングがルーズなことを伝え、そこにできるスペースを突くこと、FWの動き出しやサイドハーフが中央へ侵入したところを見逃さずパスを供給していくこと、相手陣内では慌てずボールを動かすこと、追い風なのでパスの質を考えることを伝え、絶対スコアをひっくり返し勝って帰ろうと送り出しました。
後半開始からハーフタイムに修正したポイントを選手全員がピッチで表現しアグレッシブに相手ゴールへと迫りました。奪ったボールをつなぎ、相手陣内に侵入していくシーンが少しずつ増え自分たちがボールを意図的に動かす時間帯を作ります。何度も相手ゴールに迫りチャンスは作りますが前半同様なかなかゴールに結びつきません。フレッシュな選手を投入し、相手の背後や中央にできるスペースをうまく使い、2列目の飛び出しやクロスから相手ゴールへとさらに畳み掛けますが今日は本当にゴールが遠く、試合終了のホイッスル。
0-1で敗れました。
今日の試合を振り返り、90分の中でもう少し全員がボールを受けてつなぎ相手陣内に攻撃を仕掛けるシーンを増やしたいと感じました。そうすればもっと試合をコントロールでき勝利につなげれたのではないかと思います。
まだまだ課題もありますが、相手に圧力をかけ続け、90分間戦い抜く彼らの姿勢は本当に素晴らしいものでした。球際での激しさ、切り替えスピード、ゴールへ向かう迫力から選手たちの勝ちたいという気持ちが伝わり、こちらも熱くなりました。本当に良い表情で戦っていましたが、敗戦という悔しい現実。
決定機を多く作ることはできましたが、それを決めきれないところにまだまだ詰めの甘さと弱さがあるのかもしれません。こうした試合を勝ってこそ本当の強さだと思います。彼らのほうがきっと悔しい思いをしていると思います。この思いを忘れずに日ごろのトレーニングから戦い続けるしかありません。
得点できなかったのも、負けたのも今の実力です。決定機をしっかりと得点につなげ試合をものにし、自らの価値を高めていくことでさらに強くなっていくと思います。そういう選手たちが増えれば真の強さが出てくるのではないでしょうか?
新人戦では新たな発見もあり今後の彼らの成長がとても楽しみです。
次は勝利を掴み選手たちの笑顔を観たいと思います。