本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.流通科学大学(14:15キックオフ) 会場:関西国際大学

4-1(前半0-0、後半4-1)
【得点】仙頭、堀川、寺田、佐藤(壮)

負けや引き分けも許されない後期リーグで勝ち続け、やっと見えてきた首位流通科学大学の背中。勝ち点差1で迎えた今日の大一番は、私の期待通りの結果で4-1と流通科学大学を退け、約半年ぶりに首位に返り咲きました。後期リーグの連勝も7に伸ばし、隙のない戦いができるようになってきました。
前期リーグに0-3と完敗している相手に対し、今日は苦手意識というより雪辱を果たす闘争心が見られました。試合前のミーティングでは、自分たちのペースでプレーできるようにコレクティブに、コンパクトになることを求めました。そして、直接対決を制すれば順位が入れ替わる大一番を楽しんで勝とうと伝えました。心の中では「前期とは全く違う今の強いチームを見せつけてほしい」と、期待していました。

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前半は相手の前線のスピードに押され、少し受身になる時間が多くボールを保持することができませんでした。奪ったボールもいつもならつなぐところを、セーフティを意識しすぎてかクリアになってしまうことがあり、全体的なバランスがなかなか整いませんでした。相手は中央をしっかり固めてパスの出所を抑えてきたので、サイドから進入するように声をかけますが、落ち着かない試合展開と相手のプレッシャーから本来のテンポ良さを発揮できず時間だけが経過していきます。お互いに決定機をつくれないままハーフタイムを迎えます。

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後半に向け、自分たちのリズムでプレーできていないが流れは決して悪くないこと、もう一度サイドからの進入を意識して球離れを早くすること、サイドにボールが入った時にもっと人の関わりを増やすこと、そして最後に「もっと自信を持って戦おう」と伝えました。

運命の後半は2分に得点が動きます。右サイドを突破した棚町選手が上げたクロスが相手DFの頭をかすめ、ゴール前中央に流れます。そこで待ち構えていた仙頭選手が早い反応で相手の前へ入り、ダイビングヘッドでゴールへ叩き込みました。まさに相手の戦い方に対応してサイドからチャンスを作り出し、決めるべき選手が決めたシーンでした。先制点で完全に流れをつかむことができ、ルーズボールの処理やロングボールの対応に少し判断する余裕がでてきました。すると12分、セットプレーから前期で失点した借りを返す堀川選手のゴールで追加点を奪います。ピッチで戦うイレブン、控え選手、応援組…この2得点で全員が喜びを爆発させ、チームの一体感が強まりました。少しずつ歯車が狂い始めた相手の隙を見逃さず、サイド攻撃から徳永選手がフリーでシュートを放ち、それに素早く反応した寺田選手がコースを変えてダメ押し点を奪いました。こうなると相手はさらに点を奪いに前へと速くボールを入れてきますが、ここ2試合で経験しているロングボールの対応を完璧に実行し、逆に奪ったボールを中盤でつないで保持する時間をつくっていきました。ただボールを動かすだけでなく、相手を見て空いていればゴールに向かい、決定機を何度もつくりました。後半中ごろにクリアミスから失点しますが、それ以外はほぼチャンスを与えず集中した粘り強い守備が構築されていました。最後はまたもセットプレーのこぼれ球から佐藤(壮)選手が頭で流し込み、4-1で試合が終了しました。

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今日の勝利には3つの大きな意味があります。1つ目は首位に立てたこと、2つ目は流通科学大学に初黒星をつけられたこと、3つ目はリベンジを達成できたこと。首位に立つことで、残り試合を勝ちきれば自動昇格を手にすることができます。首位のチームに勝ったことでこのチームの本当の強さを証明することができました。非常に大きい、そしてさらに強くなれた試合でした。試合終了後の選手たちから、勝利した安堵感と自信に満ちた表情が窺えました。リーグ戦を通して強くなっている証拠だと感じます。

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今日は90分間の惜しみないハードワークとサッカーに真剣に向き合う誠実さを見せてくれました。サッカーにかける気持ち、サッカーにかける時間、そこに嘘は存在せず必ず自分に返ってくると信じています。だからこそ日頃から一つのポジション、一つのプレーに責任を持ってトレーニングに取り組む必要があり、自分の調子や都合だけでサッカーをしていては成長はないと思います。
我々の今年の目標は今日の試合に勝つことではなく、今日の試合に勝って優勝することです。試合後に話をした時、選手たちはそれをしっかり分かっているようだったので安心しました。残りの2試合も気持ちを引き締め、勝つための準備を進めていきたいと思います。

流通科学大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。