本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.大阪大学(13:00キックオフ) 会場:大阪大学

2-0(前半1-0、後半1-0)
【得点】寺田2

今日の対戦相手は、現在2位を走る本学の一つ下3位につけている大阪大学でした。昨年の3部チャレンジリーグで敗戦、今季の前期リーグで敗戦と通算成績では2敗している相手だけに、非常に難しい試合になると想定していましたが、2-0のシュート数本に抑える完勝で後期リーグ6連勝を記録しました。

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大阪大学には2敗している事実から、苦手意識が少し感じられる雰囲気がありましたが、今日の勝利ですべてを払拭することができました。試合前には選手たちの闘争心に火が点けばと期待を込めて「リベンジ」という言葉を発しました。そして日頃のパフォーマンスをピッチで表現できれば必ず勝てると伝えました。ウォーミングアップは限られたスペースと時間でいかに試合に向けて気持ちと身体を高めていけるかが重要で、様々な環境をすべて勝因につなげられるようにポジティブに捉えることが重要だと感じました。そして選手たちはいい緊張感と表情でピッチに立ちました。

前半の立ち上がりは、非常にいいテンポでボールをつないで相手ゴールまで簡単に進入できていましたが、決定機をいくつか決めきることができず相手もリズムを少しずつ取り戻します。そして、相手の徹底したロングボールに対して対応が遅れたDFラインの裏を突かれピンチを招きますが、GK佐藤(由)選手がこれを凌いで難を逃れます。その後はボールを持ったチームが迫力ある攻撃を仕掛け、とても緊張感のある内容で試合が進んでいきます。そんな中でこちらがセットプレーから先制します。前半22分、荒田選手が入れたクロスボールを寺田選手が相手の前でボレーシュートを放ち、GKの手を弾いてゴールにねじ込みました。セットプレーが強力な得点源になっている後期リーグで、今節もセットプレーから先制点をあげました。得点後も決定機を何度もつくりますが、フィニッシュが決まらずクロスバーやポストに嫌われて追加点を奪うことができません。しかし、守備面では相手に自由な時間を与えずに早いプレスでボールを奪い、奪ったボールをしっかりつないで攻撃に転じていたので、安心して見守ることができました。

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ハーフタイムには相手の起点とその後のパスコースをしっかり抑えること、ボールサイドには人数をかけて奪いきる球際の戦いを要求しました。また、相手のプレスを回避すればボールを保持する時間ができるということも伝えました。リードしている状況だったので選手間でも建設的な意見が出ることが多く、集中した表情でピッチへと戻っていきました。

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後半は相手も得点を取る意志が強く、前半よりさらに早く前へとボールを送り込むプレーが増えました。序盤はバックするタイミングが遅かったり、ルーズボールの処理に慌てたりして押し込まれましたが、大きく崩れることはなく時間の経過とともに対応に慣れ、少しずつプレーに余裕が出てきました。また、ボランチの荒田選手と左近選手中心にいいポジショニングからセカンドボールをことごとく拾い、ボールを保持する時間を増やしていきました。すると後半11分、右サイドから流れるような崩しで相手陣内の深くまで進入し、棚町選手のクロスを寺田選手が押し込んで追加点を奪います。2点目でさらに落ち着きを取り戻し、その後も再三チャンスをつくりましたが3点目は奪えませんでした。2-0という状況は決して油断できるスコアではありませんが、今日の守備陣はチャレンジとカバー(特にカバーのポジションと対応)が素晴らしく、相手の攻撃をシュートまでいかせないプレスが光りました。結局2-0と前期リーグの借りを返す完勝で、5試合ぶりとなる無失点勝利を収めました。

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今日の試合は非常に見応えがあり、試合を重ねるごとに強くなっていくチームを見てとても楽しむことができました。強くなっていくとは、勝っても自分たちのプレーをしっかり振り返り、細かい部分を修正していくしたたかさと向上心からくるものだと思います。90分通してパーフェクトなパフォーマンスをする選手はいないでしょう。だからこそ少しでもうまく強くなるという気持ちと、自分のプレーを冷静に受け止める謙虚さが必要です。
これまで積み上げてきた連勝記録6と勝ち点36は、もちろん次節の流通科学大学戦に勝利して首位を奪還するためにあります。前期では0-3と唯一無得点の敗戦に終わった相手です。あの時のチームの緩さや隙を突かれた悔しさと苦い経験からチームは逞しさを身につけ、後期リーグでは結果で他大学との違いを示してきました。後期リーグに勝ち点を伸ばすチームの強さをしっかりと証明できるように、次節へ向けていい準備をしていきたいと思います。

次節がすべてではありませんが、絶対に譲れない戦いです。
引き続き温かいご支援ご声援をお願いいたします。

大阪大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。