関西福祉大学に入学してからあっという間に時が過ぎあと少しで卒業します。大学サッカーでの4年間で今後どういう姿になりたいのか?嫌というほど頭を悩ませ、自分自身を知るために考えてきました。最初の頃は考えることが嫌になりサッカーで現実から背けていましたが、たくさんの方々と関わっていく中で少しずつプレー面だけでなく精神面でも自分が変わっていくことを実感することができました。
 練習は約2時間、自主練をして多く見積もっても約4時間。プレーする時間ボールに触れる時間はもっと短いしサッカー以外の時間の方が多いのですが今思えば惰性で過ごしていたと感じています。自分には「覚悟」が足りなかったと思います。もちろんサッカーに対して手を抜いていたわけではないです。ただ練習をして試合で結果を出すことだけを考えて、自分自身をよく理解していなかったと思います。だから上に上がれていないのだと思いました。「自分はもっと上のレベルで戦いたい」サッカーが好きなことには変わりないのに何かが足りない。そう思ってから自分はトレーニングに対してだけ見直し、自分なりに細部までこだわることにしました。人の意見に耳を傾けず合わなくなることや手放すことも多かったと思います。今思えば周りが全く見えてなくて恥ずかしい思いでいっぱいです。 
 そんな時自分が変わるきっかけとなった出来事があります。4年生が引退して1〜3回生だけになり、キャプテンになったことです。自分のこと、プレーのことだけしか考えていなかったからなのか最終学年になり、これから引っ張っていかないといけないという自覚が当時はなく上の空でした。先輩方がいなくなった最初の練習ではいつも盛り上げてくれる先輩方がいなく、葬式のような静けさだったと今では思います。自分のことだけしか考えていなかったのに今度はチームのことも考えないといけないのか、これはまずいなと思いました。公式戦もなくモチベーションが上がらないのか練習の質も中々思うように上がらないし、楽しくなく嫌になってた時期もありました。しかし、やるしか無い。弱音なんか吐いている暇はない。Bチームをまとめるのは自分なんだという「覚悟」を持って取り組みました。同期の子と今日の練習はどうだったかを振り返ってこうしようと次の練習で実践したり、チームメイトの発信する言葉に耳を傾けたり、コーチと積極的にコミュニケーションを取り練習の強度を確認し、自分から自発的に声かけ、雰囲気をあげたり片っ端から行動しました。全ては勝ってみんなと喜びを分かち合うため。試合で負けても次こそは次こそはと粘り強く戦い、課題を一つ一つクリアしてやっと勝利を手にした時、歓喜しました。サッカーはプレーだけじゃない。「覚悟」をもって本気でぶつかりあったからこそそこに学びがあり成長していくのだと感じました。最終的な結果は誇れるものではないです。なぜなら1勝しかしてないから。ですが自分にとって今後の自信につながる大きな勝利だと思います。
 このサッカー部を選んで本当によかった。関わってくれたみなさんのおかげで成長し変わることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。後輩のみんなには本当に不憫な思いをさせたと思います。本当にごめんなさい(笑笑)大学生活はものすごく長いようで短いです。もし今サッカーが楽しくなくても、なかなか思うように結果が得られなくても、成長出来るか出来ないかは「覚悟」次第。成功も失敗も、いつか自分の糧になる。そう信じて後輩には突き進んで欲しいと思います。
 本当にありがとうございました。
                                                             4回生 溝淵雅哉