本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.神戸学院大学(13:00キックオフ) 会場:関西福祉大学
5-0(前半:1-0、後半:4-0)
【得点】比嘉、大深、徳永、荒田、西尾
ゴールデンウィーク3連戦の1つ目が今季初めてのホームゲームとなった第4節。ピッチ上の気温が夏の到来を感じさせるように上がり体力の消耗が奪われるコンディションでしたが、3連勝の勢いを加速させる戦いで前節に続いて5-0の完封勝利を収めました。
試合前のミーティングでは、前節の前後半の立ち上がりにピンチを招いたことから「試合への入り方」にまず意識を向けました。予期せぬことが起こりやすい最初の10分~15分で、不測の事態を最小限に抑える準備をして試合に臨むように求めました。また、ボールを保持する時間が多くなると予想した展開で恐怖となるカウンターへの対応、攻撃時のリスクマネジメントが薄くならないように注意を促しました。
前半は相手の高い位置からかけてくるプレッシングに苦しみ、FWまでボールがつながらずに失い方の悪い場面が多く見られました。セカンドボールへの反応も鈍く、相手が人数をかけてきているエリアで強引に打開しようとするプレーも目立ち、うまくいかない苛立ちが徐々にプレーに出始めました。そのような相手の狙いどころや戦い方をすぐに感じてどう対応するかといった分析と対策が前半の早い時間帯にできるようになってほしいと思います。リスクを負ってボールを前から奪いにくることで空くスペースをうまく突きたかったですが、イメージの共有ができずに苦しい展開が続きました。しかし、31分に右サイドを起点に荒田と徳永が相手の陣形を崩し、最後は比嘉の3試合連続となる先制ゴールで主導権を握ります。得点後は少し展開が落ち着き、一人ひとりの動き出しも早くなってきました。
ハーフタイムでは感情のコントロールを要求しました。「苛立ちがおさまらずに失点してしまうと崩れてしまう。勝っているのにイライラしていることが危険。勝つために感情をコントロールして」と言いました。次に「相手のプレスに対してどこが空いてくるか、どこがチャンスか」を全員で共有し、狙いどころをはっきりさせました。
後半は早い時間帯に相手選手が2枚目のイエローで退場し、とても有利な状況で試合を運ぶことができました。しかし、1人少なくなっても思い通りの展開にならないのがサッカーの難しいところです。追加点がなかなか取れず、逆に10人になって思い切りの良さを発揮してきた相手がチャンスをつくります。我慢の時間帯で相手に決定機を与えますが、シュートミスに助けられて失点を逃れます。65分以降は数的有利による運動量の差が支配につながり、相手を広げて中央を突破する崩しで大深が初得点を挙げて追加点を奪います。運動量と集中力の低下で完全にゲームを支配し、立て続けに得点を重ねて結果5-0で勝利しました。
昨年と違うのは攻撃の破壊力に加え無失点試合が続いていることです。もちろん相手に助けられるシーンはありますが、それでも3試合続けて無失点を記録しているという結果がチームの自信にもなっています。今日で言えばシュート数は相手が上回っていましたが、しっかりコースを切って打たせているシーン、寄せきって体に当てているシーンなど、ゴール前の粘りや失点させない迫力(強い意志)が随所に見られました。
チームメイトが送ってくれる大きな声援を受け、それぞれがしっかりと責任をもってプレーしてくれたと思います。ピッチ横から後押しされるエネルギーはベンチからの鼓舞よりはるかに大きく、チームを背負っていることを強く認識させてくれます。
勝ち続けて首位をひた走る。
勢いだけでサッカーは絶対に勝てないので、一泡吹かせようと必死に向かってくるチームを寄せつけない覚悟でトレーニングから緊張感をもって取り組みたいと思います。
始まってから焦ってもどうしようもありません。時間という有限のものを大事に、濃く使っていきたいです。
神戸学院大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。