本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.京都学園大学(15:15キックオフ) 会場:流通科学大学
3-0(前半:1-0、後半:2-0)
【得点】棚町、宮谷、西尾
中3日で迎えた第5節。ゴールデンウィーク3連戦の2戦目は、リードしながらも後半に押し込まれる時間が多く我慢の展開が続きましたが、全員が最後まで体を張った守備でゴールを割らせず、終盤に2得点を奪って3-0で勝利しました。セットプレーと粘り強い守備が光った試合でした。
4連勝と波に乗るチームに特別な働きかけは必要ありませんでした。難しいことや細かいことを言うのは控え、気持ちを引き締めて試合に入らせることに特化しました。連戦からくる緊張の緩みを取り除き、いつもどおりのプレーで先制点を奪って主導権を握れば必ずいい結果は出ると考えていました。
ウォーミングアップは少し活気のない感じがしましたが、そこまで気にするほどではありませんでした。
立ち上がりはアウトオブプレーの時間が長く、なかなか思うようにゲームを進めることができませんでしたが、均衡状態の中でもボールは持てていたと思います。しかし相手は3ラインをコンパクトに保って前線から積極的にボールを奪いに来ていたので、攻撃の起点がうまくつくれず意図的に崩すシーンは少なかったです。そんな中、試合を動かしたのはセットプレーでした。前半16分、コーナーキックから棚町がタイミングよく走りこみ打点の高いヘディングで先制。相手のゾーンディフェンスをうまく攻略して流れを引き寄せます。奪ったボールを広い方へ展開することを意識させ、少しずつ相手のラインを下げていきました。その後はシュートまで持ち込めずにボールを中央で失ったり、相手のロングボールのこぼれ球を拾われたりと、不安定な内容のまま前半が終了します。
相手は中盤ゾーンの縦パスやロングボールの処理をはっきり狙いにきていること、ボールを受けるポイントを考えることなどを伝え、慌しい展開を落ち着かせるよう指示しました。
後半は相手が攻撃に勢いをつけ、コーナーキックやフリーキックで決定機をつくられます。ボールの出所が抑えられずに自陣に進入され、ピッチを幅広く使われて守備に追われる時間が多くなります。ファーストDFの決定とコースの限定を修正するために交代選手を使い、ボールサイドの集結を徹底させます。しかし簡単には修正されず、ボールの失い方が悪くなかなか流れが変わりませんでした。セットプレー崩れもマークの確認が遅れ、二次攻撃で相手をフリーにしてシュートを打たれますが、宮谷や佐藤(由)の粘りで得点を与えません。緊張感のある劣勢を凌ぎ、終盤にセットプレーから宮谷が待望の追加点を奪って相手の勢いを食い止めました。最後は前がかりになった相手の裏を西尾が突き、試合を決定づける3点目を決めて4試合連続無失点で勝利をつかみました。
相手は前線の選手がパワフルで攻撃の展開も速く、少し間延びしてしまった縦・横のスペースをうまく使って試合を組み立てていました。そんな非常に難しい試合の運びでしたが、今日も90分通してゴールを許さず、勝負どころで発揮されるファインプレーが勝利を呼び込んだと感じました。内容がすごく良かったわけではありませんが、うまくいかない試合でも3-0で勝ちきる強さが今の順位を証明していると思います。
ボールへの関わり方、攻守両面におけるちょっとした体の向き、奪ったボールの処理など、今後もっと精度を上げていかないと勝ち続けることはできません。常に課題と向き合って着実にクリアしていく地道な作業が、勝利を裏切らない強いチームへと成長させてくれると信じています。
次節は中2日でホームゲームとなります。
3月に天皇杯の予選で敗戦した流通科学大学を相手に、現状で勝利に値するチームがどちらであるかをはっきりさせたいと思います。
京都学園大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。
【次節の試合告知】
5/6(日) 13:00キックオフ vs.流通科学大学 場所:関西福祉大学グラウンド