本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.甲南大学(13:00キックオフ) 会場:関西福祉大学
2-1(前半:2-0、後半:0-1)
【得点】棚町、金枝
前期リーグも残り2試合となった甲南大学戦。2連勝と波に乗る中、2-1で甲南大学を退け見事に3連勝を飾りました。チームの結束が総合力を上げ、初起用の選手がしっかり結果を残し、着実にチームが形成されてきています。
3月の天皇杯の予選で敗戦している甲南大学に、試合前は相手のスタイルである堅守速攻の良さを出させないための働きかけをしました。また、サイドが起点になる可能性があること、どのような状況・展開になっても最善の選択をして最善を尽くすインテリジェンスを求めました。
立ち上がりからボールを支配する時間が多く、サイドを起点に何度も相手ゴールへと迫りました。前線の比嘉選手、西尾選手がボールを収めて時間をつくり、相手が集結した中央を無理に進入せずに広く展開して攻勢を強めました。得点が動いたのはやはりサイドからの攻撃でした。德永選手のクロスボールにタイミングよく上がっていた棚町選手がつめて先制、その直後にサイドからカットインした金枝選手が見事なミドルシュートを突き刺して一気に2点を奪います。前半はセットプレー以外でほとんどチャンスを与えず、いい内容で試合を折り返します。
ハーフタイムには、前半のサイドを使ったボールの動かし方を続けること、後半から戦い方を変えてくるであろう相手への対応が重要であると伝えました。改めて2-0のスコアの怖さも認識させてピッチへと送り出しました。
予想されたとおり、後半は相手が圧力をかけ、我慢の立ち上がりとなります。ゴール前まで運ばれるも最後の局面では自由にさせず、粘り強く対応していきます。ボールを保持する時間がほしいところでしたがなかなか起点ができず、最終ラインを上げきれない場面が増えました。暑さの影響もあって後半は体力の消耗との戦いになり、交代枠を使いながら時間を進めました。残り時間が少なくなると相手はリスクを負って攻撃に人数をかけ、ロングボールやクロスボールで迫ってきましたが、全員が声をかけながらカバーし合い、落ち着いて対応していました。リスクを負ってきた分だけこちらにも決定的なチャンスが訪れますが、追加点を奪うことができずに得点が動かないまま終盤へと移ります。なんとか無失点で踏ん張っていた守備陣でしたが、残り5分を切ったところで失点し、勝負が最後までわからない状況になりました。アディショナルタイム4分が途方もなく長く感じましたが、1失点に守りきり強敵の甲南大学を2-1で退けました。
前半とはまったく違った展開になった後半で、我慢して失点せずに85分まで時間を進めることができたところが非常に大きかったと思います。特に中盤の荒田選手、左近選手の運動量とセカンドボールを拾うポジショニング、DFラインまでカバーするリスクマネージメントが光った内容でした。また、2トップのボールに対する執着心とサイドハーフの献身的なハードワークも守備の助けとなり、全体的に非常にバランスがとれた攻守だったと思います。クリアをはっきりするところ、勇気を持ってつなぐところなど、一つ一つのプレーの精度も上がっており、最終節にもつながるプラスの材料がたくさんありました。
しかし勝ったとはいえ、失点してもおかしくないピンチも何度かあったので、勝利に浸りすぎず目標である1部達成に向けて謙虚にプレーを振り返りたいと思います。
リベンジに燃えていた選手もいました。相手を上回る強い気持ちが疲れた中でも自分の体を動かし、チームメイトの励ましや檄が挫けそうな心を奮い立たせてくれます。今日の試合からは、そんなチーム同士の心理の戦いが見えました。
来週はいよいよ前期最終節です。
4連勝で締めくくれるようにチーム全員で戦う準備をしたいと思います。
甲南大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。