本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.京都学園大学(14:15キックオフ) 会場:関西国際大学
4-1(前半2-0、後半2-1)
【得点】今井、棚町、原田、内田
前節の無失点勝利から迎えた第2節。PKの失点を除き、ほとんど相手にチャンスを与えない試合運びで勝利することができました。
今日の会場となった関西国際大学は縦、横ともにピッチが小さく、いつもとは少し感覚が違うサッカーになることを想定した準備をしてきました。試合前のミーティングでは、前節の良かった粘り強さを続けてタフに戦うこと、チャンス・ピンチと感じた時に思い切ったスプリントをかけてチームの助けになること、コンパクトさを保つことを強調しました。今週の取り組みを振り返っても、いい雰囲気でトレーニングを重ねて自分たちで少しずつ戦う準備ができてきたと感じたので、シンプルな言葉を選び余計なことは言わないようにしました。
まずポイントになる立ち上がりの展開はセカンドボールの拾い合いで少し遅れ、相手にシュートまで簡単に持ち込まれたシーンがありましたが、最初のピンチをGK佐藤(由)選手が防ぎ、徐々にこちらのペースへと移っていきます。今日は中盤の選手の距離感が良く速いテンポでボールを動かすことができ、序盤から相手ゴールに迫るきれいな崩しのシーンが見られました。先制はセットプレーからでした。相手の間にうまく入り込んだ今井選手が頭ですらし、前半10分に先制します。試合を進める上で重要な先制点を早い時間帯で奪うことができると、このチームの勢いはすごいです。その後はサイドを中心に攻撃を組み立て、積極的なプレーがチームにいい流れを呼び込みました。前半31分、左SBの向田選手が中にボールをかき出しスピードのあるクロスをあげると、絶妙なタイミングであがっていた右SBの棚町選手がヘディングで追加点を奪います。SBからSBへとつながった得点までの流れも素晴らしく、安心感のある展開で前半を終えます。
ハーフタイムは、後半の展開を選手間で色々と想定しながら話をしており、冷静に試合を捉えられているチームの状態を見て嬉しく思いました。相手の脅威となるポイントはしっかりと抑え、前半のいい距離感を保ちながらフィニッシュまでもっていこうと伝えました。
後半は我慢の時間が続きましたが、この展開はハーフタイムに選手自身が想定していたこともあり、慌てずにいつもどおりチャレンジとカバーをはっきりさせながら相手の攻撃をブロックしました。両チームとも得点がないまま膠着した状態が続きましたが、それを動かしたのは交代で出場した原田選手でした。交代後のファーストプレーで裏へ抜け出し、スルーパスを受けるとそのままフィニッシュまで持ち込んでゴールを決めます。相手の勢いを止める一矢でした。残り5分を切ったところで相手にPKを与えて失点しますが、崩れることなく流れを尊重し、逆にカウンターから内田選手がダメ押し点を叩き込んで4-1で試合を終わらせました。
試合全体を通して細かいコーチングやポジティブなコミュニケーションが多く、集中してプレーしていることが表情から窺えました。主審の判定に反応しすぎてしまうシーンはありましたが、勝っている展開を考えると私自身も含めてもっと冷静に対応していく必要があります。ただ、それだけ勝ちにこだわっているからこその熱さだと思うので、それをプレーに反映できる働きかけをしていきたいです。
何よりも守備の安定感がチームに落ち着きを与えており、いいポジションをとって対応できる回数が増えてきたのは成長です。後期リーグは始まったばかりですが、自分たちでいい流れをつくれているので、これを継続しながら細かい修正を加えてさらに安定した戦いで勝利を重ねていきたいと思います。
今日の試合で見られたいくつかのシーン…フォーメーションや形式的な動きでつくられたきれいな崩しや戦術もありますが、選手それぞれの息や感覚でつくられた自然な崩しやコンビネーションは何よりも美しいです。また、次の試合でも見せてほしいものです。
京都学園大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。