2018年も残りわずかとなりました。
今年1年は激動でした!1部昇格を選手たちが掴みとり最高の形でシーズンを締めくくることが出来たことが印象的です。
トップチームは最高の結果を残しましたが、私の担当しているBチームはIリーグで厳しいシーズンとなりました。
結果は1勝9敗1分と苦しいものでした。
Iリーグの開幕戦で関西大学ULTRASに後半ロスタイムまで0-0と善戦しましたがラストのセットプレーで失点し0-1と敗戦。最高のスタートとはなりませんでしたが、今までとは違う手応えを感じました。Iリーグ3年目にして手応えを感じつつも勝ち星を上げることがなかなかできず、成功と失敗のバランスが崩れ出し正解を見つけられないまま時間だけが過ぎて行きました。
起きていることに目を背けず、その時にベストだと思う練習とメンバーを選択し自信を持って選手たちを送り出しているつもりでしたが、もしかするとそこに気づかない落とし穴があったのかもしれません。自分の考えだけが先行して肝心の選手たちの意見や空気を見落としていたのかもしれません。
中断期間は東海・関東遠征で、強豪大学とのトレーニングマッチを組みました。チームのレベルアップを図るとともに自分たちの立ち位置をしっかりと把握して後期につなげようと試みました。
サッカーは判断のスポーツであり、ピッチで起きている現象を自分たちで察知し、11人でイメージを共有してゴールを奪い、ゴールを守るスポーツです。夏のこの遠征では選手たち自身がピッチ内で起きている問題に向き合い、原因をみつけ、改善へと実行していくシーンがみられ充実したものとなりました。この経験が後期のIリーグの試合で随所にみられ相手を圧倒するシーンが増えたことは事実です。しかし、それでも勝ちにつなげることができず自分の力のなさを身に染みて感じました。選手たちの力を引き出せなかった完全に未熟な指導者でした。
試合の相手や状況によって選手たちが柔軟に対応し、経験の中から一瞬で的確な判断を下しプレーする姿に成長を感じました。この1年も選手たちの大きな成長を感じる年であったことは間違いありません。今年は初めて卒業生が出ます。Bチームで戦い、共に走り続けてくれた4年生には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

秋風が吹き込み、草木や樹木が一気に秋色へと染まる10月に『信念・至誠』という言葉を学びました。信念を貫きたいなら誠実さ、真心がとても大事であると…。
これからも指導者としても人間としても学び続け成長しなければならないと身を持って感じております。

『千里の道も一歩から』
成果がすぐにピッチで表れるような、選手たちの努力がすぐにエネルギーに変わるような、熱狂させれるような指導を追求していきたいと思います!

2018年、関西福祉大学サッカー部に関わって下さった皆様本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。

コーチ 西野誠