本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
和歌山大学(13:00キックオフ)会場:赤穂海浜スポーツセンター
3-1(前半0-0、後半3-1)
【得点】宮谷、寺田、泉
今季2度目となる和歌山大学との試合は、とてもハードな戦いとなりました。前半から守備を固めてくる相手に対してなかなか突破口を見出せず、ボールを支配しながらもチャンスを作り出すのに苦労しました。サイドを起点に何度かいい形でゴール前まで迫ることができましたが、あと一歩というところで決めきれません。相手は切り替えが早く、絶対にゴールを割らせないという気迫を感じるプレーで戦っていたのに対し、こちらはボールを支配するだけでチャレンジするプレーも少なく、どこか他人任せな印象を受ける内容でした。
ハーフタイムにボランチのポジションを少し修正し、戦う気持ちが弱い点に関して「相手の必死さや覚悟に対して前半のようなプレーではゴールは割れない」と強く訴えかけました。
後半は前半よりも推進力が増して相手ゴールに迫るシーンが増えましたが、相手の体を張った集中力の高い守備をなかなか崩せません。しかし、前半から続けてきたサイド攻撃でえた数多くのコーナーキックから、待望の先制点が生まれました。途中出場の中原選手が打点の高いヘディングで折り返し、宮谷選手が反応して均衡を破ります。この得点によってチームはさらに活性化し、追加点を決めて勢いに乗りますが、相手も必死にボールに喰らいつき1点を返されます。同点にされてもおかしくない展開の中、相手は試合終了間際にえたコーナーキックでリスクを負って人数をかけゴールをこじ開けようとしましたが、なんとか掻き出したボールに反応した泉選手が逆にカウンターでダメ押し点を奪い、3-1で勝利しました。
ブロックをつくった守備を簡単に崩すことはできませんが、今日のように効果があると感じたプレー(サイド攻撃や長いパス)を続けることで試合を動かすことが可能になります。相手は長身選手が多かったので、セットプレーを簡単に与えなかったことは評価に値すると思います。ただ、2-0からの失点はとても危険であり、失点後のバタバタした展開は次節以降の課題になりました。クリアボールをことごとく拾われ、ボールを奪っては相手にすぐ奪い返され、失点後の残り7分間が今日の一番危険な時間帯でした。
しっかり勝ちきったことや途中出場の2選手がアシストを記録するといった収穫もあり、またいい経験ができました。残り3試合も今日のような厳しい戦いになることを想定してトレーニングに励みたいと思います。分かっていても止められない強さ、分析されても勝ちきる力…これが本当の実力です。飛び抜けた武器を獲得するには、やはりトレーニングしかありません。
和歌山大学の皆さん、本日はありがとうございました。