10月14日(日)に行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.流通科学大学(13:00キックオフ) 会場:流通科学大学

2-1(前半:1-0、後半:1-1)

【得点】オウンゴール、仙頭

後期第5節。後期は、なかなか勝ち点を積み上げることができていないなか、本日の相手は後期3連勝中と勢いにのっている流通科学大学でした。試合は、前半28分に徳永のフリーキックから相手のオウンゴールを誘発し先制に成功。前半を優位な状況で折り返します。しかし、後半立ち上がりにロングスローから同点弾をゆるし徐々にいやな流れになっていきます。両チーム得点を奪うことができないまま迎えた後半30分過ぎ、徳永からのパスに仙頭が反応しループシュート。これが決まり勝ち越し。そして最後まで集中を切らすことなくそのままタイムアップ。見事勝ち点3の積み上げに成功しました。

後期3試合を終えて、2試合でセットプレーから先制点を許す展開が続いていました。そのため監督からは、『先制点を奪い精神的にも優位にたてるように、様々な場面でチャレンジとリスクを考えてプレーするように』と伝えられました。また、集中してチーム全体で勝ちを取りに行こうとチームの士気を高め試合に臨みました。


前半立ち上がり、自分たちがボールを握る時間が多く優勢に試合を進めることができました。そのなかでFKから相手ゴールに近づきますが、シュートまでもっていくことができませんでした。相手も奪ったボールを素早く前線にいれていきカウンターを仕掛けてチャンスを作ります。しかし、互いに決定機を作ることはできず試合は動かないまま進んでいきました。ただ、流れとしては悪くなくチャンスがあれば相手の背後をついたり、横幅を広く使いボールを動かしたりと自分たちがやりたい形はできていたと感じました。守備でも切り替えがはやく、相手のキープレーヤーである11番の選手に仕事をさせず形を作らせていませんでした。膠着状態が続く中、前半29分。相手エリア左からフリーキックを獲得。徳永がゴールに向かっていくボールを入れると、それを相手ディフェンダーがさわりそのままゴールへ。いい時間帯に先制点をあげることができました。さらに追加点を狙っていきますがなかなかチャンスをつくれず、押し込まれていきます。自陣でのファウルも増えていき、セットプレーからピンチを招くようになっていきます。ただ宮谷を中心に集中を切らさず前半を1-0で折り返しました。


後期リーグ初めてリードして前半を折り返すことができ、チームの雰囲気も良く感じました。監督からは、『ボールを動かすときにもっとサイドバックにつけ相手のサイドハーフを引き出してサイドのスペースを作ること、守備では相手の中盤の33番と36番の選手に自由にボールを供給させないこと、その時にサイドハーフの選手は絞り込むこと』が伝えられました。チーム全体の士気も悪くなく、いい状態で後半を迎えます。

後半立ち上がり、相手が前に攻勢をかけてきます。開始早々、相手の左サイドからゴール前へクロスが入りますがこれは中とあわず決定機とはなりませんでした。その後は両チームチャンスをつくれずに迎えた後半8分。相手にコーナーキックのチャンスを与えてしまいます。これをニアに走りこんだ66番が頭でさわりそのままゴールへと飛んでいきますが、なんとか小菅がクリアし難を逃れます。しかし、ピンチをしのいだと思った矢先でした。ロングスローでゴール前に入れてきたボールをフリーで飛び込んだ3番にヘディングシュートを決められて同点に。またしてもセットプレーで失点を許してしまいました。このゴールにより、相手はさらに前に圧力をかけてくるようになりました。ただ選手に焦りはなく、落ち着いてボールを動かし、はがしていき徐々にチャンスも作っていきます。ただ、チャンスは作るもののゴールは遠く追加点を奪うことができないまま試合が進んでいきます。徐々に運動量が落ちてきて、相手にセカンドボールを拾われはじめピンチを招きます。28分にはクロスからゴール前にこぼれたところを打たれるも棚町が体を張りブロック。30分にはコーナーキックからの折り返しをゴール前にいた4番がシュート。今度は西尾が体を投げ出してブロック。相手の決定機をたて続けに抑えた直後に決定機を迎えます。相手ディフェンダーのパスを左近が奪い、そのまま比嘉へ。比嘉から右サイドの徳永へおとし、これをダイレクトで相手ディフェンスの背後へ。これに仙頭が反応し相手ディフェンスと入れ替わり前に出てきていたキーパーの頭を抜き待望の追加点をあげました。ラスト15分。前節の反省をいかし全員が集中して相手に決定機を作らせず刻々とタイムアップへと近づいていきます。そして残りアディショナルタイム3分。このまま試合終了かと思った直後、相手に決定機が訪れます。中盤でボールを奪われ、左に流れていた80番へ。これを中にドリブルで切れ込みミドルシュート。キーパーの佐藤(由)は反応できず、ボールは鋭い軌道でゴールへ。一瞬前節の同点が頭をよぎりましたが、ボールはクロスバーにあたりノーゴール。そしてそのまま相手に得点を許さず、試合終了のホイッスル。なんとか2-1で勝利をおさめました。


後期開幕の敗戦、前節終了間際の失点による引分。そこから苦しんでの勝利。最後まで集中を切らさず、悪い流れの時に我慢して自分たちで引き寄せた勝利。こうやって苦しい戦いをしていき成長していくのだと感じました。そして、控え選手の力も大きかったと思います。試合にでられないこと、メンバーに入れないことはとても悔しいことです。しかし、それを表に出さず自分の役割を理解して取り組んでくれました。アップ時には、メンバー外の選手が声を出して選手の士気を高めてくれました。サブの選手もベンチからピッチにむかって声をかけたり、いつでも出られるように準備も忘れず行っていました。当たり前のことですが、当たり前のことを当たり前にこなすことは難しいことです。そういった選手がいるからチームは成り立つということ、強くなっていくということを忘れてはいけません。そういった意味で、今日の試合はチーム全体でもぎ取った勝利といえるでしょう。現在2部Aリーグは上位5チームが勝ち点5差という混戦状態です。本学は首位と勝ち点3差の3位。1試合の勝敗で簡単に順位が入れ替わる状況です。下を見るのではなく常に上をめざし、2部Aリーグ優勝という最高の結果で1部リーグに上がるため選手・スタッフ共々、日々精進していきます。残り7試合。一戦一戦全員で戦っていきますのでぜひ見に来てください。

流通科学大学の皆さま、応援に駆け付けてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。

コーチ 松浦 尚人