本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.神戸学院大学(13:00キックオフ) 会場:関西福祉大学

0-1(前半:0-0、後半:0-1)

【得点】なし

関西選手権から2ヵ月半ほどの中断期間を経て迎えた後期リーグ開幕戦。1部昇格を目指して意気揚々と試合に臨みましたが、後半にセットプレーから先制点を奪われ、その後は押し気味に試合を進めて攻勢に出ましたが最後まで相手のゴールラインを割ることができず、0-1で敗戦しました。

後期リーグ開幕にまず照準を合わせて調整してきましたが、思うような内容・結果を出すことができず黒星発進となってしまいました。試合前には、これまで練習や試合で繰り返し伝えてきた攻撃面での広い展開を意識すること、守備面においてはコンパクトさを保つこと、そして細かいポジション修正と切り替えを徹底することなどを求めました。自分たちで隙をつくらなければ必ずいい結果は出るので、プレーだけでなく気持ちでも隙を見せずに試合に向かおう、そう伝えました。

試合はどちらが優勢という感じはなく、相手の高い最終ラインを攻略できぬまま自陣での組み立てや相手陣内に進入するまでに苦しみ、なかなかリズムをつかむことができません。相手は前線からプレスをかけてくるというよりは中盤ゾーンから連動したアプローチをかけ、奪ってからの素早いカウンターが狙いのようでした。足元でボールを受けて相手と対峙する局面が多く、タイミングよくスペースを空ける、そのスペースを使うといった連携は少なかったです。ボール状況が良くても周りのアクションがなく、しかける攻撃のスイッチが入りきりませんでした。そんな中で相手はシンプルにロングボールを使って押し込み、体を張った前線のためから時間を作ってフィニッシュまで持ち込んできました。奪ってからゴールに向かうスピードには迫力があり、そのスピーディな攻撃に苦しめられました。前半は攻撃に形ができずにスコアレスで折り返します。

ハーフタイムは、ショートパスや狭い局面打開が多いのでボールの動かし方に修正を加えました。また、サイドから進入した後のボールの関わりを増やすこと、ボールを動かすだけではなく、保持者の状況に応じてゴールに向かうアクションを増やすことなどを要求しました。

後半も前半と同じような展開で、互いにシュートまで持ち込むシーンは少なく膠着状態となります。そして試合は60分過ぎに動きます。自陣で犯したファウルからセットプレーを与え、これをニアサイドで合わせられて失点します。得点が動いたことによって両チームの攻め方と守り方に変化が出始め、相手のリスクを冒さない堅守に苦しみました。しっかり閉じられた中央を避けてサイドからの突破を試みますが、クロスやラストパスが合わずにボールを失って戻す距離が長くなることがありました。ボールを保持するも結局後半のシュートは公式記録で4本と、相手を脅かす攻撃にはなりませんでした。そして、得点を奪えないまま0-1で試合が終了しました。

今日の開幕戦は、試合を通して動き出しに鈍さを感じました。また止まってボールを受けることが多く、流れがいいときの動きながらやタイミングよくボールを呼び込む連動が非常に少なかったです。開幕に向けた調整がうまくいったかどうかは結果が示すので、監督として試合までのトレーニングの構築に問題があったのではないかと考えています。黒星スタートというのは決してポジティブなものではありませんが、不確実なスポーツにおいて勝つときもあれば負けるときもあります。選手のトレーニングの取り組みや積み上げはゆるぎないものなので、負けにつながった要因をしっかり見極め、もう一度エンジンをかけなおして次節に臨みたいと思います。

ちらつくのはコンディションとモチベーション。目に見えない不可視のもの。戦う前に備わっているべき体を動かす原動力。2ヶ月半の間にチーム・個人は良くも悪くも大きく変わります。まだまだここからです。
始まりはいつも今。

神戸学院大学の皆さま、ホームゲームの応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。