本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.大阪産業大学(14:15キックオフ) 会場:神戸学院大学(ポートアイランドグラウンド)

0-1(前半:0-0、後半:0-1)

【得点】なし

同じ勝点の得失点差で上回られている大阪産業大学との首位決戦は、ともにチャンスをつくりながらも決めきれず、攻守の切り替えが激しい非常に均衡した試合となりました。そして、90分を回ったアディショナルタイム+3分にこのまま引き分けで終わるかと思われたラストプレーで勝負が分かれました。セカンドボールをつなごうとしたボールを奪われると、この試合で何度も脅かされたショートカウンターでバイタルエリアに進入され、最後は完璧なコースにミドルシュートを打たれて決着。死力を尽くした試合はラストプレーで勝点を取りこぼした形になり、これでリーグ戦2連敗となりました。

気温は高かったですが、陽が陰って涼しい風が吹くいいコンディションだったと思います。
試合前のミーティングでは、相手の得点源になっているセットプレーの警戒を強めること、食うか食われるかのメンタルの戦いであること、そして「1点勝負になる可能性が高いこの大一番は、いい攻撃につながるように全員が守備意識を高めてプレーしよう。無抵抗、ノーチャレンジ、ノージャッジは無し!」そう伝えました。

前半から攻守の切り替えが速い展開が続き、少し戻すタイミングが遅れると相手は一気にゴール前までボールを運ぶスピーディなパスワークで攻勢をかけてきます。こちらも負けじと奪ったボールを素早くいい状態の味方に預けて関わりを増やし、相手陣内でボールを保持しながら好機をうかがう時間をつくります。互いに競り合いや球際での攻防に闘争心と執着心が表れ、ルーズボール・セカンドボールを拾えたチームがそこからうまく攻撃へと転じていました。ワンプレーの重みを感じる熱い内容が時間経過の早さを物語っていました。ともに得点できないまま前半が終了します。

ハーフタイムでは、攻撃から守備への切り替えが相手よりも遅い場面があったため、まずはそこを改善するように指摘しました。また、中盤でのセカンドボールの争いで後手に回らぬようにボールサイドへの集結を求めました。そして、「サイドでいい状態になってからの攻撃の形、思い切った仕掛け(チャレンジ)がないと相手を崩せない。相手陣内ではもっと自信を持ってゴールに向かおう」と伝えました。

後半は速い展開から相手に主導権を握られる時間が増え、奪ったボールを動かせず試合を落ち着かせることができません。徐々に足が止まりだし、ボールへの関わりが薄くなってしまいます。なんとか相手の攻撃を凌ぐといった展開でも、守備陣が必死になって我慢の時間を耐え抜きます。選手交代によってチームの活性化を図りますが、シュートまで持ち込むことは少なく、互いに体力が消耗する中でのギリギリの戦いになっていきました。終盤まで相手の狙おうとするポイントを粘り強く抑えていた守備陣でしたが、本当に最後のワンプレーで見事にゴールラインを割られてしまいました。試合は再開するもすぐにホイッスルが鳴り、結果0-1で試合は終了しました。

今日の敗戦は、選手にとってあまりにも残酷な展開でした。精も根も尽き果てるほどのエネルギーを注いで90分間戦ってくれましたが、サッカーの怖さを最後の最後で思い知らされました。ケガや体調不良により急遽メンバーが変更するアクシデントが発生しましたが、初スタメンの法所や富田を含めた全員が本当に良く戦ってくれたと思います。残念だったのは、審判のジャッジによる感情のコントロールができなかったこと。サッカーは相手チームと戦うスポーツであることを忘れ、誰と戦っているのか分からないシーンがありました。私が毎試合必ずボードに書く「チャレンジ・熱・リスペクト」という言葉がまだまだ浸透していなかったことを深く反省しています。
試合自体は決して悲観する内容ではなく、次につながる、後期リーグにつながる収穫がたくさんありました。その上でしっかりと敗戦を受け止め、試合で通用したプレー、足りなかったプレーを個人・チームとして振り返り、次節に向けて準備していきたいと思います。

大阪産業大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。