本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.同志社大学(12:00キックオフ) 会場:同志社大学

0-5(前半:0-3、後半:0-2)

【得点】なし

3連敗で迎えた首位同志社大学戦。この一戦を制してなんとか昇格争いに喰らいつきたいところでしたが、開始4分で先制を許して前半で0-3、後半も反撃できず0-2の合計0-5で完敗してしまいました。終わってみればシュート21本に対しこちらは4本と、内容・結果ともに実力の差を見せつけられる試合になりました。

試合前のミーティングでは、ボールの出所を抑えに行くファーストDFの決定を早くすること、それに連動してアグレッシブにボールを奪いにいくこと、奪ったボールの処理が重要であることなどを確認しました。また、先制して主導権を握って試合を進めようと伝えました。

立ち上がりは相手のミスを誘うプレスで連動し全体がコンパクトに保たれていましたが、4分に出鼻をくじかれる先制点を許してしまいます。スローインから簡単に中に進入されて逆サイドに振られ、DFの目線を変えられた所にクロスからタイミングよく入ってきた相手にヘディングで決められます。望んでいた展開とはまったく違うものになってしまいましたが、選手たちは切り替えて取り戻そうと必死でした。しかし、相手の素早く正確なパス&コントロールに苦しめられ、かけたプレスをプレスに感じていないような判断でピッチを広く使われます。そして、カウンターから縦パス1本で失点、個人のドリブル突破からミドルシュートで失点し0-3で折り返します。

ハーフタイムではプレスのかけ方を再確認し、「相手の攻撃が速く感じるのはボールの失い方が悪いから」であることを伝え、自陣や中央エリアで圧力をかけてくる相手に立ち向かわずにシンプルにボールを放すように要求しました。セットプレーは得点チャンスであることも伝え、とにかく1点を返して流れを変えようと鼓舞して後半へと送り出しました。

口で修正するのは簡単ですが後半もなかなか思うような展開にならず、またもや自陣でボールロストを繰り返して追加点を奪われます。0-4というスコアが自分たちを追い込み、何気ないプレーでもミスが目立つようになると、完全に相手が主導権を握る形で守備に追われる時間が続きます。攻撃の起点をつくろうとしますが、全体を押し上げることができずに容赦ない相手のしかけに体力が奪われていきました。選手交代やシステムの変更で得点チャンスを見出そうとしましたが、決定機をいくつかつくれただけで、逆にダメ押し点となる5点目を与えて試合が終了しました。

2部Aリーグで15試合目となりますが、今日ほど攻められるスペースが広く感じたことはありませんでした。選手間の距離が遠かったこともあるかと思いますが、何よりもプレスをかけて連動しようとしても相手の選択肢の多さに奪いきるチャンスがなく、簡単に局面打開されたことが衝撃でした。一人ひとりがプレーエリアや自分と相手の状態を瞬時に把握して、次のプレーを初めから決めきらずにギリギリまで駆け引きをしてくるところ、かと思えば無理をせずにシンプルにボールを動かすところ。個の高いボール技術に加え、判断の質でも圧倒的に相手が上をいっていました。判断をギリギリまで待つことができるのは、ベースとなる技術が高いレベルで身についていないとできませんし、奪われない置き所を日頃のトレーニングで習得していないと発揮できません。その経験に裏打ちされた自信がプレーに余裕を生んでいると感じました。
見落としてはいけないのが、ボールを引き出すタイミングも非常に良かったことです。ボールの流れを予測して自陣に戻す重心なのか、相手陣内に進入する重心なのか、その一歩がとても速かったです。前線の選手のマークを外すタイミング、サポートに入るタイミング、裏へ抜け出すタイミングなど、これらも学ぶ点が多く、駆け引きのうまさが際立った90分でした。

これで後期リーグ4連敗となってしまいました。自動昇格の可能性が消滅し、残りの3試合で入れ替え戦の権利がある4位以内を目指します。
私の頭に「諦める」という言葉はなく、あと3試合で勝点9を積み重ねた結果「どうなるか」ということしか考えていません。簡単に諦めてしまうにはもったいな過ぎる道のりだったからです。「このチームはよくやったよ」で終わらせたくありませんし、このメンバーで1部を目指せる可能性はまだあります。強くなるには時に苦みや毒が必要です。
0-5という敗戦が自分たちの良き経験となるように、残りの3試合も全力で勝利を引き寄せる準備をしたいと思います。

次節は今シーズン最後のホームゲームとなります。
11/18(土)12:00キックオフ vs.龍谷大学  場所:関西福祉大学グラウンド
たくさんのご声援をよろしくお願いいたします。

同志社大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。