本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.関西国際大学(15:15キックオフ) 会場:流通科学大学

7-0(前半:4-0、後半:3-0)
 
【得点】西尾3、比嘉3、荒田

前節の逆転勝利からいい流れで迎えた関西国際大学戦。その勢いのまま開始20分で3点を奪い、主導権を握り続けて試合を進めました。2トップの比嘉と西尾がともにハットトリックを達成する7得点の大勝で今季初の連勝を飾りました。

週末に気温が急に高くなったコンディションが運動量や集中力を奪うことを気にかけ、今日はどのような試合展開になろうとも常に前向きでポジティブな雰囲気をつくっていこうと指示しました。そして、それぞれの惜しみないハードワークと積極性がチームへの献身になり、それが勝つ確率をあげていくことにつながる…とも伝えました。

前節同様、開始早々に試合が動きます。今季初スタメンの金枝選手が西尾選手の動き出しを見逃さず、相手の背後へ浮き球を供給します。それに素早く反応した西尾選手がゴールキーパーを交わして先制。4分には比嘉選手がPA内で相手のファウルを誘ってPKを獲得し、これをきっちり決めて追加点をあげます。立ち上がりに得点したことでチームは非常に落ち着いたプレーができ、対応が遅れている相手DFの間や裏のスペースをうまく突きながら得点を重ねて前半を4-0で折り返します。

ほとんど何も言うことがないハーフタイムは初めてでした。ただし、ボールを奪った後の相手の切り替えが早いこと、大量リードによる心の隙が思わぬ展開を招くことなどを注意し、自分たちから崩れていかないようにだけ気をつけようと投げかけました。

後半、相手はやはり積極的に得点を取りにかかってきました。リスクを冒して攻撃をしかけていたので、全体のバランスを確認しながらどこがチャンスかをベンチから探り続けていました。ピッチでは押し込まれても決定的なシュートシーンをほとんどつくらせず、クリアをはっきりしたりつなげるときはしっかりつないだり、これまでよりも試合の運び方に磨きがかかった印象を受けました。これもリードしているからこそ自信が持てるのであって、得点がチームに与える影響の大きさを感じました。後半は徳永選手のセットプレーから2トップがそれぞれ得点を重ね、ハットトリックを達成して交代枠を使います。その後は危険なボールの失い方をする場面はありましたが、手を緩めることなくゴールを目指し、試合終了間際に荒田選手がスプリントで裏へ抜け出してとどめの7点目を奪いました。7-0の大量得点、無失点での素晴らしい完封勝利です。

今日の勝因は色々と考えられますが、この暑さの中で最初から積極的に運動量をあげ、全員が目の前の相手にアグレッシブにぶつかっていく勢いが流れを引き寄せたのだと思います。チームが強くなるには、選手が代わった時でも結果を出すことが求められる…試合前に選手にそう伝えましたが、まさにピッチに立った11人がそれぞれの特長を引き出してミスをカバーし合って勝ち点3を獲得しました。リーグを戦いながらチームの底上げができる理想の流れで、これでなんとか上位の背中が見える状況が続きます。
ボールが来ると信じて走る一歩、守ってくれると信じて戻る一歩。起きてからの反応(リアクション)ではなく先に動き出す一歩(アクション)は相手より前へ出る非常に大切な一歩です。チームメイトが信頼しあって結束すれば、とても大きな力を発揮することができると考えています。

次節は3月に天皇杯の予選で敗戦した甲南大学をホームで迎えます。勝てば順位が入れ替わる直接対決で、同じ相手には負けられません。
ホームで対戦できるメリットを最大限活用し、自分たちの手で明るい道を切り拓いていきたいと思います。
関西国際大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。