本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.芦屋大学(15:15キックオフ) 会場:関西国際大学

1-2(前半0-1、後半1-1)
【得点】左近

前期リーグが残り3試合になり、いよいよ終盤にさしかかるという非常に重要な一戦を1-2で落としてしまいました。
朝から激しい雨が降り続き、少し水溜りができたエリアもありましたが、試合前にはほとんどなくなりピッチコンディションは悪くありませんでした。ミーティングでは、切り替えやポジション修正を早くすること、セットプレーが勝負をわけるかもしれないことなどを伝えました。けが人が出る中、今いるメンバーで十分戦える自信を持って臨みましたが、相手を上回ることはできませんでした。

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ピッチが狭い分ファーストDFを速くかけるように働きかけましたが、試合開始から全体的に動きが硬く、保持者をフリーしたままコースを限定できずにただただ相手がプレーしやすい環境をつくっていました。シンプルに裏を狙われては奪ったボールを前に運べず、判断の遅れから何気ないプレーもミスしてしまう悪循環でした。ボールが動かないのは保持者が見えていない場合もありますが、今日は周りの選手の受ける意識が低かったのが大きな要因です。前半30分、相手のフィードの対応でクリアが中途半端になってしまい、ボールがどこにこぼれるか分からない状況にも関わらずこぼれに対する準備をしている選手はいませんでした。守備だけでなく攻撃時も同じ現象で、ボールの動き、試合の流れなどを感じてポジションをとる準備(予測)がほとんどなく、後手(ボールが動いてから、相手が動いてから)に回るシーンが非常に多かったです。

ハーフタイムには切り替えが遅いことや、ボールを受けることなど、試合前と同じことを伝えました。また、「90分で勝つことが重要だから、残りの45分でしっかり勝ちきろう。この劣勢を跳ね返してチームが一つ大きくなる時。」と言葉をかけ、後半に臨みました。

後半はボールを支配しながらチャンスを作りますが、ラストパスとフィニッシュが成功せず惜しいシーンという形で攻撃が終わっていました。攻勢に出る中、相手のクリアボールがそのままチャンスになり、簡単に失点をしてしまいます。相手のFWが良い動き出しで意図的に裏をとったのではなく、完全にこちらのマークのミスで裏をとられました。何てことない、対応の難しさをまったく感じないクリアボールでした。
その後は何とか1点を返してチームは息を吹き返しますが、セットプレーやクロスボールのチャンスも決めきれず、試合終了のホイッスルが鳴りました。

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今は映像を見ながら試合を振り返っていますが、このような失点を続ける限り勝つ確率をあげることはできないと思います。
「細かいことを試合でどれだけできるか」
一歩二歩後ろに(あるいは前に)ポジションをとること、コンマ5秒速く動き出すこと、自分のポジションニングで意図的にワンサイドへとボールをもっていかせること、相手のコントロールが大きくなった瞬間に奪う準備をすること、クロスがここにくると信じて飛び込むこと、ヘディングの体勢を見てボールがくる確率の高いエリアに動き出すこと、相手を走らせないように先にバックする体勢で構えること、キックモーションでインターセプトを狙うスタートをきること…。数えだすときりがないほど、ポジションニングや体の向きは繊細ですべてに意味があります。今のチームにはその繊細さがなく、ポジショニングに意思がありません。このボール状況で、なぜそこにいるのか。一つ一つのプレーにこだわり、ポジショニングにこだわり、90分隙がない組織を構築していく必要性を感じました。

今週は試合を迎えるまでに色々なことがありました。チームをまとめきれないことに責任を感じながら、オフザピッチの言動に疑問を感じながら、サッカー以外の部分から見られる精神面のもろさ、幼さを痛感しています。本当に厳しい戦いを乗り切るには、競った試合をものにしていくには、やらなければならない課題が多く残されています。
残りの2試合、勝ちきるための準備を可能な限りして、自信を持って試合に臨みたいと思います。

芦屋大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。