四年間の大学サッカーを終えての振り返りをしたいと思います。
僕は田舎の部員が十五人にも満たないチームに所属していましたがサッカーが上手くなりたいという思いがあり関西福祉大学への入部を決めました。
一回生で入部したての時はとにかく周りの選手の上手さに驚かされる事ばかりで、ボール回しに入ればずっと鬼だしゲームに入ればチームの邪魔になってしまうと言う不甲斐ない状況が続いていたと思います。そんな中練習が終わっても僕に基礎的な所を教えてくれる同級生や先輩のおかげで少しずつ出来る事が増えていったしこのチームに貢献したいという想いが強くなった一年でした。
二回生になると今まで経験した事の無い様な人数のとても元気な後輩達が入ってきて最初はどう接したらいいのかと戸惑っていましたが打ち解けて行くうちにとても周りの人達を大切にし思いやりのある子達だなと感じました。また僕自身も周りの人やチームメイトを大切にする事の大切さ、堂々とプレーする事の楽しさをこの時に学べたと思います。
三回生は副キャプテンとしての活動があり、人前に出て話をするのが苦手だったのですがどうすれば相手に自分の言いたい事が伝わるか、どう言った声がけをすれば皆んなで良い雰囲気の中トレーニングに取り組めるか、と言うのを自分の中で思考錯誤しながら行っていましたが、あまり試合に絡めてないのにこう言う声がけをしても説得力が無いのではないのだろうか、と悩む事もありました。しかし僕が悩んだりしている時は周りの人達が話を聞いてくれたり優しく寄り添ってくれたのでこんな事で悩んだりせずに今自分に出来る事を毎日全力で取り組もうという思いがとても強くなった一年でした。
四回生になりC2チームのキャプテンにつきました。一番下のカテゴリーという事もあってか選手のモチベーションは様々で最初の頃などはものすごく欠席している人が多いように感じました。高校時代にキャプテンをやっていた時とはまったく違う状況に戸惑っていましたがコーチや2人の副キャプテンと協力しながらチーム状態の改善に努めました。その中でも特に意識した事は、まず自分が一生懸命サッカーに取り組む事と悩んだりメンタル面が不安定な選手には積極的にコミュニケーションをとり、今まで自分がしてもらったように寄り添って相談に乗る事を心がけました。そうしていく内に徐々に欠席なども減り、チームのまとまりも出てきているなと感じました。
リーグも終盤の頃になると最終節は四回生を勝利で送り出そうという雰囲気もでていて個人的には最初との違いにとても嬉しかったです。迎えた最終戦ではいつも副キャプテンとして支えてくれた二人や、明るく絡んでくれる後輩達のおかげで勝利で締める事が出来ました。また、夜遅い試合にも関わらず沢山の人が応援に来てくれていたのをみて、大学サッカーでは辛い経験の方が楽しい経験より多かったけど自分のやってきた事は間違って無かったと感じました。
僕がこの四年間で学んだ事をまとめると、一生懸命やっても頑張りが報われるとは限らないけれど、やりきった時に残る物はとても大きいと思いました。またこれからも関西福祉大学サッカー部の活躍を期待して応援しています。
4回生 加茂大希