本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.姫路獨協大学(13:00キックオフ) 会場:姫路獨協大学
6-0(前半:4-0、後半:2-0)
【得点】西尾3、松山、仙頭、大深
7連勝から2連敗を喫して迎えた姫路獨協大学戦。上位をキープするにはこれ以上負けは許されない中で試合に臨みました。前半1分に挙げた西尾のゴールを皮切りに大量6得点を奪うと、守備陣も90分間集中を切らさずに粘り強く守って無失点で乗り切り、6-0で3試合ぶりの勝利をつかみました。
試合前、絶対に勝たなければいけないという勝利へのこだわりを強く求めました。プレッシャーがかかるような言い方になったかもしれませんが、それだけ差をつけて欲しい願望があり、自信がありました。切り替えとスプリントの差を見せて隙のない戦いをすること、ルーズボールの判断(処理)の精度を上げること、先制して主導権を握ることなどを伝えました。
すると、ミーティングで伝えたことがそのまま形となって表れます。開始早々に相手陣内でFKを獲得すると、荒田が入れたボールに西尾が素早く反応して1分に先制点を奪います。この幸先の良いゴールがチームに勢いを与え、また相手の出鼻を挫く大きなきっかけになりました。ボールを失っても切り替えが早く、相手が少し時間をかけたエリアですぐに奪い返す守備意識の高さが光りました。特に相手陣内でボールを奪い返すことが多く、いい守備からいい攻撃につながっていたように感じました。ボールを保持しながらも、ただ回すだけでなくタイミングよく裏のスペースを利用したり中央を崩したり、様々なパターンでゴールに迫りました。松山の今シーズン初ゴールを含む4得点を奪って相手のエネルギーを削ぎ、圧倒した内容で前半を終えます。
ハーフタイムでは、ルーズボールの処理がまだ雑で改善しなければいけないこと、守備時のマークの受け渡しをもっと効果的に行うこと、切り替えスピードを継続していい流れの時間を増やすことなどを伝え、攻撃の終わらせ方の質にもこだわるように求めました。
サッカーではしばしば起こる展開といえばいいのか、大きくリードした中で迎えた後半はイージーミスの連続で、前進に使いたい体力を戻す方に使ってしまい、相手の崩しというよりは自分たちのミスから押し込まれる展開が増えました。外から見ていてボール保持者のプレースピード、周りの受ける(関わる)準備、切り替えスピード…すべてが前半よりも遅かったです。特にボールを受ける意識が低下し、ワンタッチで相手のプレスを回避するパスコースが少なくなったと思います。加えて何気ないボールの処理をミスする技術的な問題、勝っていることで「何とかなるだろう」と受け取れるポジショニング、それらすべてが非常に気になりました。後半はヒヤッとする場面もありましたが、初スタメンのGK中島(彪)の堂々とした守備もあって無失点、そして攻撃は西尾の今シーズン2度目のハットトリック達成を含む6得点で勝点3を獲得しました。
前半の内容が非常に良かっただけに、後半の試合の進め方には改善点がたくさんありました。もちろん、90分通してずっと自分たちのペースでプレーすることはできませんが、もっと相手のチャンスを減らすことはできますし、もっと相手がやる気をなくすような攻撃や保持もできると感じました。ミスが続いている時のチームを締めるコーチングや安定を取り戻す落ち着きのある保持、リスクを感じられる効いたポジショニングなど、自分のプレーだけで頭いっぱいにならずに流れが悪い時ほど試合展開をうまく読み取ったプレーを発揮してほしいと思います。サッカーに「勝っているからちょっとぐらいいいか」はありません。それを許しては勝利を逃してしまいます。常に隙のない戦いとその継続を求めていきたいと思います。
いよいよ来週で前期リーグが終わります。
素晴らしい連勝から始まった前期リーグは、間違いなく選手たちの日頃のトレーニングの頑張りが勝点を24にまで伸ばしています。試合でパフォーマンスを発揮するためにトレーニングの厳しさがあることを忘れず、結果とともに内容が「前節よりも今節、今節よりも次節」と良いものになっていく準備をしていきたいと思います。
姫路獨協大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。