本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.大阪経済大学(13:00キックオフ) 会場:大阪経済大学

1-2(前半:0-0、後半:1-2)

【得点】仙頭

全勝で迎えた大阪経済大学戦。相手に支配される時間が多く、プレスもうまく連動しないままなんとか失点を凌いだという前半でした。しかし、後半の早い時間に連続失点を許して劣勢となり、そこから何度も相手のゴールへと迫る攻撃をしかけましたが得点は1にとどまり、今季初黒星を喫しました。

昼夜の気温差が激しい日が続き、今日も朝の冷え込みとは打って変わって予想以上にピッチの気温は高かったと思います。試合前のミーティングでは、攻守両面におけるボールがない時の準備「オフ・ザ・ボール」の質を高めること、自分のプレーだけで完結させずに試合展開を理解してチームで共有すること、自分たちのコントロールによって試合を進める時間をつくることなどを求めました。

直近2試合と同じような前半で、攻撃面はアクションやボールへの関わりが少なく流動性に欠けていました。また、守備面では保持者を自由にさせていたために3ラインがコンパクトにならず、簡単に自陣に進入されて後手に回る対応が多かったです。相手の素早いリスタートも見逃し、集中力の欠如が目立った出足の遅い展開が続きます。足が止まったり出足が遅れたりする要因として、フィジカル的な部分よりもシンプルに頭が働いていないからだと断言できます。ポジション修正が遅れ、コーチングが遅れ、反応が遅れ、相手にプレッシャーを与えられずに苦しい時間の多い前半でした。

ハーフタイムにはリスタートの修正、出所をもっと抑えるファーストDFと最終ラインのコントロール、攻撃の関わりとスピードアップすべき瞬間など、3点を主に伝えました。落ち着いて試合を振り返ることができる貴重な時間。うまくいっていない場面を選手間でもっと修正してほしかったですが、そのような具体的な話し合いは少なかったです。主観として、相手が良く見えるのは自由を与えているからだと檄を飛ばしました。

後半の立ち上がりに試合が動きます。後半4分、ピッチ中央でセカンドボールを拾われると、つり出されたことで空いたサイドへ展開されます。そして簡単にクロスを上げられ、対応を待ってしまった一瞬で前に入られて先制を許します。その3分後、ロングボールの対応に戸惑っている一瞬に足を出され、追加点を奪われます。対処が難しいわけでもない比較的イージーなボールでしたが、判断・連携によるミスを突かれた失点です。点を取りにいくしかなくなった状況でポジションを動かして攻勢に出ます。少し引き気味になった相手DFにサイドを中心に崩しにかかり、仙頭がドリブル突破からPKを獲得し、1点を返します。その後も相手陣内でプレーする時間が増えますが、前節同様にシュートが少なく相手に引っかかってカウンターを受けるシーソーゲームとなります。互いに決定機や見せ場もありましたが決めきれず、結果1-2で敗戦してしまいました。

これで連勝は止まり、初めての敗戦で順位が2位に下がりました。コンディションを維持・向上し、勝ち続けるというのは非常に難しいことは分かっていました。そしてこのタイミングでの敗戦をどう捉えるかが重要です。失点シーンを振り返っても、前兆としてこれまでの試合で何度も起こったシチュエーションです。クロスの対応、セットプレー崩れの対応、DFラインとGKの連携、ルーズボールの処理など、何気ない確認や予測・準備といったプレーの繊細さが課題だと感じます。攻撃面ではまだまだゴール(優先順位)を意識したプレー、アクションのタイミングなどの洗練されたプレーを求めなくてはなりません。
1プレーで試合の流れが変わるように、1試合でチーム状況も変わります。敗戦は必然で、敗戦には意味があります。そのつもりはなくてもどこかでできていたかもしれない気の緩みを解消し、なんとなくでは絶対にうまくいかないリーグ戦の厳しさを、私自身再認識して来週に臨みたいと思います。
次節が前期リーグの大一番。首位の座を許してしまった大阪産業大学との直接対決になります。今後を占う重要な一戦に向けて、チーム全体で戦う準備をします。

大阪経済大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。