本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.京都学園大学(15:15キックオフ) 場所:流通科学大学
2-2
(前半:1-0、後半:1-2)

【得点】徳永、佐藤(壮)

前節、大阪教育大学に苦しみながらも勝利をおさめ、その勢いのまま迎えた今節。前半23分に徳永が決め先制に成功します。その後追加点をあげることができずに後半17分に同点ゴールを許してしまいます。相手に決定機を作られますが、逆転を許さず迎えた後半42分。途中出場の佐藤(壮)が決め勝ち越しに成功。しかし、終了間際にペナルティキックから同点を許しそのまま試合終了へ。惜しくも引き分けに終わりました。

試合前のミーティングではここ2試合立ち上がりに失点を許してしまっていたため、集中して入りゲームの流れを読み自分たちでゲームをコントロールし、主導権を握るために先制点をものにすること。チームのために切り替えを素早くし、いい守備から攻撃につなげられるようにすること。そして目の前の一戦に集中しチーム全員で勝利をおさめようと伝えられ、非常にいい雰囲気で送り出されました。

前半立ち上がり、お互い決定機を作れずゆっくりした入りとなりました。ブロックを作る相手に対してボールを動かして攻めようとするもシュートまでもっていけずになかなか攻撃の形が作れませんでした。そんななか、一瞬のすきを突かれ相手に決定機をつくられます。自分たちの右サイドを突破され、キーパーと1対1となりますが、シュートがポストに当たり難を逃れます。その後も、ブロックを作る相手に対して思うようにボールを動かせず、センターバックからのロングボールが増え攻撃が単調になってしまいます。また、中盤も間延びしてしまいセカンドボールを拾われ、攻撃を組み立てられない時間が多くなりました。互いにチャンスを作れないまま迎えた前半23分。コーナーキックから試合が動きます。一度は相手にはじかれるも、これに比嘉が反応し徳永へ。これを徳永がゴール左上に流し込み先制に成功。攻撃の形をなかなか作れない中いい時間帯にセットプレーから先制点を奪うことができました。これにより少し落ち着いたのか、守備の出足がはやくなり高い位置で相手のボールを奪う回数が増えていきました。ただ、そこからのパスの精度が低く、攻撃に結び付けることができずにいると、ミスから相手にシュートまでもっていかれる場面が増えていきます。前半終了間際には相手の右サイドからカットインされミドルシュート。これはクロスバーに助けられ1点リードのまま前半を折り返します。

前半をリードして折り返せたこともありチームの雰囲気は悪くありませんでした。前半を振り返り、立ち上がりからもっと集中すること、守備では相手のトップ下の選手への対応の仕方を修正しました。そして攻撃面では、縦のロングボールが増えているため、もっと横に相手を揺さぶり幅広くピッチを使いサイドを起点にして組み立てていくことを求められ、ピッチへ送り出されました。

後半開始早々いきなり2本の決定機を迎えますが、ともにあと少しのところで決めることができず追加点を奪うことができませんでした。ただ後半はとてもいい入り方ができたと思いました。守備の出足も早くいい状態で相手からボールを奪うことができ、自分たちの流れでボールを動かせるようになっていきます。ただ、前半同様にボールは持てるのですが、パスの精度を欠きなかなかチャンスを作ることができません。そのまま試合が動かないまま迎えた後半17分。守備が前に圧力をかけたところを1タッチで回避され、ディフェンスと中盤の間のスペースで前向きにボールを持たれ、そこから前にアーリークロスをあげられると52番が頭で落とし、これを後ろから走りこんだ10番が持ち出し横パス。これを52番にニアであわせられ同点弾を許してしまいました。立ち上がりの入りがよかっただけに少し悔やまれる失点でした。この直後焦りからかミスが増えていきます。サイドから攻撃を組み立てようとしますが、ここからのパスがつながらず思うように攻撃ができずチャンスをつくれずにいると、相手に一瞬のすきを突かれます。後半39分に相手のクリアしたボールを52番がディフェンスの背後で拾いそのまま突破。だれもがやられたと覚悟しましたが、これをキーパーの佐藤(由)が防ぐとそのこぼれ球を中島(大)が脚を投げ出しブロック。この二人のビッグセーブによりピンチを脱すると直後にチャンスを迎えます。金枝が左サイドからクロスを上げるとこれを佐藤(壮)がヘディング。しかしこれはポストに阻まれゴールネットを揺らすことができませんでした。しかしこの2分後に再び佐藤(壮)にチャンスが訪れます。ゴール前佐藤(壮)が相手の背後へ動き出し。そこに左近からボールが入りヘディングシュート。これが決まり値千金の勝ち越しゴール。今節も自分たちに流れが来ていると思いましたが、ラストにとんでもない落とし穴がありました。後半48分、フリーキックのこぼれ球を相手にペナルティエリア内で拾われると、混戦の中で相手が倒れると審判の笛が鳴り無情にもペナルティスポットをさされ土壇場で相手にペナルティキックを与えてしまいます。佐藤(由)がとめてくれることを信じて見守りましたが、ボールに触るもボールはゴールへと吸い込まれていき2対2で惜しくも勝点1の積み上げとなりました。

今日の試合は、内容的にはさほどいいものではありませんでした。ミスが多く攻撃のリズムを作ることができず、2度のリードを奪うもワンチャンスを決められ守りきることができずに引分。上で戦っていくには、ミスを減らしていかなければいけませんし、ミスを繰り返さないことも大事です。そして、リードした状態での最後の終わらせかた。勝てるチームというのはこの2つのことが確実にできてきます。残り2試合にむけてこの2点を可能な限り修正していかなければいけないと感じました。
また今日の試合では個人的にうれしかったことが1つありました。それは、佐藤(壮)の得点です。この選手だけに限りませんが、日ごろのトレーニングにも積極的に取り組み試合での出場機会が少なくても自分の役割を理解しチームのために常に動いてくれていました。その選手が試合に出場し得点。今日の試合では惜しくも勝利につなげることができませんでしたが、次は勝利につながる得点を決めてくれると信じています。今後も出場がなくてもチームにいい雰囲気をもたらしてくれることを期待しています。

スタッフ、選手、マネージャー、そして応援していただけるすべての方々。1部昇格にむけ全員で戦っていきましょう。

京都学園大学の皆さま、応援に駆け付けてくださった関係者の皆さま本日はありがとうございました。

コーチ
松浦 尚人