本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.大阪教育大学(16:15キックオフ) 会場:甲南大学

0-3(前半:0-2、後半:0-1)

【得点】なし

1部との入れ替え戦の可能性を信じて今日を迎えましたが、16:15キックオフの前に上位(3位、4位)チームが勝利したという情報が入り、4位以内の可能性が消滅した状態で試合に臨むことになりました。相手は勝てば残留が決められる重要な一戦で、集中力が高い上に気持ちも非常に強く、背水の陣で挑む気迫に圧倒され0-3で完敗しました。
この結果、通算成績10勝8敗の勝点30、総得点36(リーグ2位)、総失点35(リーグワースト3位タイ)、得失点差+1の5位でフィニッシュしました。リーグ屈指の攻撃力が魅力である反面、失点の多さに苦しんだシーズンとなりました。

試合前に4位のチャンスがあるかなくなるかが分かってしまう、フェアとは言い難い状況の中で、可能性が消滅してしまった時にはどのように選手に働きかけるかを深く考えていました。これまで積み上げてきたものを今シーズン最後の公式戦で出し切ること、最後まで自分たちらしくアグレッシブに戦う姿を見せること、今日が引退試合となるマネージャー2人への敬意をプレーで表現することなど、入れ替え戦にはいけなくてもこの試合はとても重要で意味のあるものだと伝えました。

立ち上がりは前から守備が連動し、ボールもテンポ良く動かしながら相手ゴールへと迫る勢いがありましたが、前半6分にコーナーキックのこぼれ球でファウルをとられ、自陣中央から華麗な直接FKを決められ呆気なく先制点を奪われます。そこからは相手がはっきりしたプレーでセカンドボールを拾い、強力な2トップにボールを集める攻撃から徐々にペースを掴み、残留への強い気持ちが切り替えと出足の速さに表れていました。ほとんどチャンスがないまま前半36分にもセットプレーからGKのファンブルを押し込まれて追加点を与え、0-2で試合を折り返します。

「俺たちはこんなものか」と思わず叫んでしまいたくなるような内容に納得がいかず、選手たちに激しく問いかけました。相手のラインはどうか、相手はどこで持たせてくれるか、どこに厳しくきているかなど、ピッチで起きている状況を確認しました。また、「球際やセカンドボールの対応、リスタートの切り替え、運動量、上手い下手関係なく誰でもできることができていない、相手のほうがすべて上回っている、甘えるな!」と檄を飛ばしました。

後半はサイドを起点に崩しまで持っていくことができましたが、ゴールは遠くペースを取り戻すことができません。逆に後半18分、またもやセットプレー(CK)からダメ押し点を決められ0-3となります。後期に入ってからほとんどやられることのなかったセットプレーから3失点し、見せ場なく時間だけが過ぎていきました。終わってみればシュート1本という屈辱の公式記録が示すように、何もできないまま90分が終わってしまいました。

大阪教育大学との劇的な開幕戦勝利からリーグがスタートし、最後はその相手に完封される形でリーグが終わるなんとも後味の悪い結果となりました。前期では6勝3敗と手応えをつかんだ中で後期リーグに臨みましたが、後期は4勝5敗と負け越してしまい、年間通して戦うリーグ戦の難しさと2部Aの厳しさを思い知らされました。自動昇格はおろか入れ替え戦にすらいくことができなかったことが何よりも悔しく、心苦しい限りです。3部リーグを1年で突破し、2部Bリーグを1年で突破した勢いのまま2部Aリーグに挑戦しましたが、選手の力を最大限引き出せなかった力不足を痛感しています。強いチームの象徴である連敗が少ないという面から見ても、今後はチーム全体の修正力やリバウンドメンタリティがこれまで以上に求められることになると思います。限られた脳みそをフル稼働して全精力を注ぎ、何としても1期生を1部の舞台に立たせる覚悟で日々のトレーニングに取り組んできましたが、5位という現実が物語っているように1部昇格には届かない部分がたくさんあったと受け止めています。指導3年目の頭脳と経験では選手たちを喜ばせることはできませんでした。
しかし一方で、選手たちは本当によく戦ってくれました。トレーニングではまだまだまだまだうまくなるチャンスを自分たちで逃していることはありますが、3年生が中心になって練習の雰囲気づくりから協力し合い、トレーニングの質が昨年とは比べものにならないほど良くなりました。そこには、目のつかないところでたくさん汗をかいているコーチングスタッフやマネージャーのサポート、関係者の皆様の力強いご支援があったからでもあります。
3年間チームを支えてくれた4年生のマネージャー2名(わかば、れいな)に心から感謝を申しあげます。

私は監督に就任することが決まったチーム発足前の2014年、まずは中期計画(2015年から2020年まで)を立てました。その計画がうまく進めば来年は1部での勝負でしたが、残念ながらそれは叶わず今シーズンの「挑戦」は終わってしまいました。しかし、中期的な計画によって大きな目標に少しずつ近づくことができましたし、5年後10年後の理想をぼんやりでも描くことで短期的な目標をより具体的に立てることができると確信しました。上を目指すことに変わりはなく、1部への挑戦は来年必ず達成したいと思います。
そのためには自分自身のレベルアップが必要不可欠であり、指導力だけでなくチームビルディングやマネージメント、スカウティング、交渉術、語彙力、表現力など磨かなければいけないものが山積みです。1つの勝利と敗北を無駄にせず、選手以上のスピードで成長し、あらゆる側面からチームを支えられる存在になりたいと思います。

まだ足りないサッカーへの傾倒。
大阪教育大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。