本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.流通科学大学(13:00キックオフ) 会場:関西福祉大学
1-0(前半:0-0、後半:1-0)
【得点】仙頭
前期リーグの非常に重要な位置づけとなるゴールデンウィークの3連戦。昨年の2部Bリーグでは1勝1敗と互角の成績を残した流通科学大学との試合でした。ボールの支配率はほぼ互角という印象の中、後半に訪れた一瞬のリスタートの隙を突いてゴールへつなげたこちらに軍配が上がりました。
前節の敗戦から一週間のトレーニングにおいて、映像で課題と修正点を共有し本日の試合に臨みました。ボールをうまく、そしてテンポ良く動かすには保持者の選択肢を増やしてあげる周りの関わりの重要性を何度も伝え、守備の連動とパスコースをつくるためにコレクティブになることを求めました。また、2015年6月28日(日)の3部リーグCブロック(森ノ宮医療大学戦)以来となる本学でのホームゲーム(Iリーグは除いて)を迎えるにあたり、土のグラウンドから劇的に変化したこの人工芝グラウンドでしっかり勝利を収めて結果を残そう・・・そう伝えました。
立ち上がりは相手の前からのプレッシングにつかまり、いい状態で前線の選手にボールをつなぐことができませんでした。相手のロングボールとセカンドボールの対応に苦しめられ、少しずつ最終ラインがさがってしまい、中盤と最終ラインの間でボールを受けられるシーンが増えていきました。何回か不用意なパスミスからカウンターを受けますが、決定機をそれほどつくられることはなく、宮谷選手を中心にゴール前の粘り強さと冷静な対応で相手の攻撃をしっかりブロックしていました。こちらはセットプレーを中心に相手ゴールへと迫りますが、得点まで結びつかず0-0で折り返します。
ハーフタイムには、「カバーがはっきりしているならもっとボールに対してチャレンジすること、最終ラインをあと5メートル押し上げると同時に中盤の戻すスピードを早くすること」などを改善点としてあげ、「ボランチが顔を出しながら相手のファーストプレスを回避することができればチャンスができる」と、攻撃につなげるビルドアップの部分に焦点を当てました。
後半も両者が集中した中で試合が進み、一時はカウンターからシュートを打たれるもゴールポストに助けられる危ないシーンがありました。しかし、後半21分に相手陣内で得たフリーキックを徳永選手がクイックで始め、相手がボールから目を離した一瞬の隙を突いて仙頭選手が抜け出し、きっちりとゴールを決めて先制します。得点後は交代した堀川選手と法所選手がうまく機能し、シュートまで持ち込まれるもDF陣がしっかりと食い止め、最後のゴールの攻防で絶対にやらせない強い闘志を感じました。残り時間が少なくなると前がかりになってきた相手の裏を突き、決定機をつくったりGKの退場を誘ったりして時計の針を進め、見事に1-0で今季初の完封勝利をあげることができました。
90分戦ってゴールラインを割ったのは、何気ないリスタートのチャンスを見逃さなかったこちらのシュートだけでした。これが競った試合を勝ちきる強かさの賜物でありサッカーの面白さだと思います。ゴールを守り、ゴールを奪う・・・どのような試合展開であっても、結果を動かすのはほんの少しのプレーです。その細かいポジショニングや素早い状況判断、チームへの献身、これらをどれだけパーフェクトに90分間続けられるか。勝利の確率をあげる準備が完璧でも、肝心な試合で表現できなくては意味がありません。
準備と実行。
自分たちの意志で動き、自分たちで試合を終わらせることができるようしっかりとサポートしていきたいと思います。
流通科学大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。