本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs.同志社大学(14:15キックオフ) 会場:関西国際大学

1-3(前半0-2、後半1-1)

【得点】比嘉(PK)

前節の逆転勝利からいい流れを継続させたかった第2節でしたが、同志社大学にフィジカル面や個の技術で違いを見せられ1-3で敗戦しました。
試合前に、前節の反省を活かしてボールを受けることや我慢する時間帯に粘り強さを発揮すること、チーム全体でコンパクトさを保つことなどを伝えました。前節は開幕戦の緊張感からかボールに関わる人数が少なく思うようにボールを動かすことができなかったので、今日は立ち上がりから積極的に関わるよう働きかけました。

試合が始まると相手はテンポ良くボールを動かし、FWとMFがタイミングよく入れ替わったりサイドから中へ切り込みながらくさびを当てたりと、勢いをもって押し込んできました。また空いたスペースをうまく突き、回転の早い決断とキャンセルを繰り返してチャンスを作り出していました。前半9分にクロスボールからあっさりと失点し、精神的にも相手に主導権を握られてしまいます。試合前に伝えたコンパクトさがなかなか保てず、相手に自由を与えすぎて嫌なポイントにボールを運ばれる展開が続きました。自分たちのペースに持ち込むことができないまま前半41分にも中央を突破されて追加点を許し、0-2で折り返します。

ファーストDFのアプローチの距離が甘いことでコースが限定できず、後ろがチャレンジしにくい状態を自分たちでつくっていたので、ハーフタイムにその点を修正し、後ろを気にし過ぎず前からボールを奪いにいく姿勢を求めました。

後半は、いつもどおり前からプレスをかけて後ろが連動する守備が増え、相手陣内でボールを奪う回数が多くなりました。しかし、アタッキングサードでの相手の堅い守備が光り、競り合いや球際、コンタクトでマイボールにすることができず決定機を作り出せません。すると後半14分にスローインから左サイドを崩され、ポジショニングの甘さを突かれて3点目を奪われます。なんとか反撃したい気持ちで相手陣内に押し込み相手ゴールに迫る時間は増えますが、1部を経験しているチームの落ち着いた判断と対応で崩しきることはできませんでした。試合終了間際になんとかPKで一矢報いますが、1-3でホイッスルが鳴りました。

今日のような個人の技術・判断・フィジカル面のレベルが高いチームには、適当なポジショニングやかけひきのないプレーは通用しません。あいまいにした一歩で、身体の向きひとつで、一瞬頭をオフにしたことで裏に走られ、危険なエリアにパスを通され、得点を許してしまいます。その細かい部分がいかに重要であるかを思い知らされた一戦でした。また、自由を与えると当たり前のようにゴールに結びつくプレーをされてしまいます。この敗戦をチーム全体で反省し、個人個人が現状を受け入れて本当に改善していけるかどうかが今後を変える手段になります。
私自身、試合前に戦術的な指示を3つ出しましたが、選手はそれを気にしすぎていつものアグレッシブな連動ができなかったのではないかと反省しております。情報を伝えすぎてもいけませんし、伝えなければいけない情報も必ずあります。そのコーチングの難しさを学んだ試合でした。
2部Aリーグは今日のような自分たちと対等あるいは上のチームばかりであり、毎週がギリギリの戦いになってきます。このギリギリの境界線をモノにしていく逞しさと、勝利の可能性を高める90分の戦い方を身につけるには、やはりトレーニングしかありません。苦しい戦いと思えば苦しいかもしれませんが、私はこの全身全霊で戦わないと勝負にならないタフなリーグが楽しくて仕方がないです。どっちに転ぶか・・・こっちに転ばせる作業をするのみです。

後ろ盾のない、背水の陣のような環境に身をおくことでしか見えない景色があります。余裕をかましている暇なんてなく、毎日が必死です。最短で1部を目指し、他人から驚き羨ましがられる状況をつくりあげるには、毎日地道な努力を積み気の遠くなるような地味な作業を繰り返して力をつけていくしかないと思います。

次節は本学での試合となりますので、この一週間もサッカーに時間を費やしていい準備をします。
同志社大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。