本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。
vs.大阪教育大学(15:15キックオフ) 会場:追手門学院大学
3-2(前半1-1、後半2-1)
【得点】堀川、棚町、西尾
本日開幕した未知なる2部Aリーグ。初戦ということだけあって固さが目立つ立ち上がりから常にリードを許す展開になりますが、後半44分に待望の逆転ゴールを奪い劇的な勝利で勝点3をつかむことができました。2年前の3部リーグ(vs.和歌山大学○6-1)、昨年の2部Bリーグ(vs.神戸学院大学○5-0)に続き、3年連続で開幕戦に勝利です!
いよいよ1部リーグに挑戦するリーグが明けました。冒頭にも述べましたが、私自身も部員も経験したことのない2部Aリーグという舞台で、今後の流れを大きく左右する一戦になると意気込んで試合に臨みました。試合前のミーティングでは、先週のテストマッチで課題となった自分たちから崩れていくメンタル面の修正と感情のコントロール、自分を信じてポジティブに戦うことことを強調しました。
ウォーミングアップから非常に集中した雰囲気で、とても落ち着いて見守ることができました。それぞれが挑戦する闘志をみなぎらせ、余計な会話はほとんどありませんでした。準備の段階でいい入り方ができると感じました。
立ち上がりはスローインやリスタートが多く、プレーが切れてしまうことで互いにリズムがつくれずにいましたが、相手の脅威や危険を感じるシーンはほとんどありませんでした。しかし、ボールに関わる人数が少なく思うように保持できずに時間が経過し、前半残り5分をきるかどうかの時間帯にスローインの流れから先制を許してしまいます。落胆の表情が見えましたが、先週の課題を克服するかのように前半のうちに同点に追いつきます。仙頭選手の得意のドリブル突破から堀川選手が記念すべき2部Aリーグ初ゴールを奪います。
流れを自分たちで取り戻した状態で前半を終え、選手は同点に追いついたことによる安心感と戦える自信を持ちました。サイド攻撃が効果的なことや、もっとボールに関われるようにお互いの距離を近くすることなどを伝え、ピッチに送り出しました。前半の内容だけ振り返っても十分戦える感触があったので、余計なことは言わず勝ちきることにこだわらせました。
前半の手ごたえとは裏腹に、後半開始早々バイタルエリアへ簡単にボールを侵入させてしまい、一瞬の隙を突かれて失点します。その後は、点を取りに行くしかない選手の覚悟がプレーに表れ、足元で受けたり裏のスペースへ飛び出したりと、いい流れの時のプレーが多くなっていきます。コーナーキックやセットプレーから徐々に勢いをつけ、後半21分に徳永選手のピンポイントクロスから棚町選手が豪快に頭で突き刺し同点とします。これによりさらに攻撃の手を強め、決定的なシーンをつくる回数が増えますが、あと一歩のところで決めきることができません。同点で試合が終了する雰囲気が漂い始めた後半44分、中央に相手を集めて外が空いたところを内田選手が駆け上がり、一度は阻止されたクロスをもう一度中へ送り込み、仙頭選手のパスに素早く反応した西尾選手が逆転ゴールを奪います。相手の足が止まりだした中での逆転ゴールに会場が沸き、まさに息の根を止めるようなダメージを与えることができました。
リーグ開幕前にマネージャーが「自分たちにできることは何か?」と考え、少しでもチームの力になるようにと自分たちの意志で千羽鶴を折り、「挑戦」というスローガンをかたどりました。チームにプラスになる取り組みが自分たちからできるようになっていく姿を見ると、とても嬉しく思います。
開幕戦独特の緊張感や落ち着くまでなかなかチャレンジしにくい均衡した展開に、自信とパワーを与えるのは何よりも得点であることを痛感しました。諦めないメンタリティと競った試合を勝ちきる粘り強さがチーム力をあげ、ポジティブにしてくれます。
2年前と昨年の開幕戦と同様に、始まってみないと分からない不確実性に包まれながらも素晴らしいスタートを切ることができました。目標である1部昇格には、一戦一戦目の前の試合に全力を尽くして結果を出していくしか方法はありませんが、このタフな戦いを楽しんでチャレンジし続ける姿勢は変えずにいきたいと思います。毎試合刺激的な相手と戦うことができるので、今日の勝利から成功と失敗を振り返り、できる限りの準備を進めます。
大阪教育大学の皆さま、応援に駆けつけてくださった関係者の皆さま、本日はありがとうございました。