【後期リーグ第10節】　vs．大阪商業大学

本日行われた公式戦の結果は以下の通りです。

vs．大阪商業大学(14：15キックオフ）　場所：関西国際大学

3-1
(前半：2-0、後半：1-1)
【得点】荒田2、西尾

後期リーグも残り2節。今節の相手は前期リーグで引き分けている大阪商業大学でした。1部への自動昇格の権利を獲得するためにも勝利が絶対条件の今節。前半は荒田、西尾が得点を取り2-0と試合を優位に運びました。後半は1点を奪われますが、荒田が本日2点目となる追加点を34分に奪い、試合終了。3-1で見事勝利し、自力での自動昇格に向け貴重な勝ち点3を積み上げました。

試合前のミーティングでは通常より狭いピッチで起こる現象を整理しコンパクトな陣形からセカンドボールを拾いいかに地上戦で勝負するかがポイントの一つとして上げられました。チームワークを大事にし目の前の一戦に集中すること、総力を結集し勝利のためにアグレッシブに戦うことなど監督から精神面の強い働きかけも印象的でした。

ウォーミングアップ時はこの試合を意識しすぎた変な緊張感はなく、選手たちの表情から昇格争いの雰囲気を思う存分に味わいながら、集中力の高い準備ができていたように感じました。
良い流れそのままに前半開始から主導権を握るゲーム展開をみせます。5-4-1とリトリートした相手に対して最終ラインから安定して試合を組み立てることができました。中盤での構成力で上回りサイドバックが高い位置まで侵入し幅を使った攻撃を繰り広げました。すると前半20分に試合は動きます。右サイドでの連携から荒田が豪快なミドルシュート！！ドライブのかかったシュートがゴール右上に突き刺さり先制点を奪います。
その後も相手のロングボールに対してDFラインを下げすぎることなく3ラインをコンパクトに保ち中盤がセカンドボールを拾ってシンプルにつなぎ地上戦へと持ち込みました。勢いそのままに前半35分、両サイドの幅を巧みに使い相手をサイドに誘い込んで中央にできたスペースを攻撃陣が共有しました。ワンタッチでの美しい連携から西尾が押し込み2-0。貴重な追加点を奪います。守備ではポストに救われるシーンもありましたが、ほぼパーフェクトな試合運びでした。

ハーフタイムでは相手のストロングを整理しました。そして『自陣でのファール、セカンドボールの対応、攻撃時のリスク管理』に再度注意を促しました。2-0というスコア上は優位に立っているものの、次の1点の怖さと重要性は選手たちが一番よくわかっていました。前半の疲労を回復する作業に努めながらも頭を休めない高い集中力を選手たちの言葉と反応から強く感じました。絶対勝とう！という強い気持ちを選手たちと共有し後半のピッチへと送り出しました。

後半開始のホイッスル。相手は予想通り前半よりも運動量を上げロングボールから押し込んできました。しかし前半同様慌てることなくセカンドボールの対応から地上戦へと持ち込み相手の背後にできたスペースを効果的に使いながらチャンスを作り続けました。セットプレーやサイドからの攻撃で相手ゴールに襲い掛かりますが追加点には至りません。
悪い流れではありませんでしたが、後半18分に自陣でファールを犯し相手にセットプレーを与えてしまいます。これを直接決められ2-1。相手の勢いが増すかと思われましたが、ハーフタイムに次の1点の重要性を選手間で共有できていたのでその勢いにのまれることなく柔軟な対応が各ポジションでみられました。そのおかげでこちらは冷静に戦況を見つめることができました。相手はサイドのクロスとセットプレーから高さを活かした攻撃を展開しゴールへと迫ってきました。しかし集中力を保ちGK佐藤(由)と宮谷、中島を中心に身体を張った守備とハードワークでピンチを防ぎゴールを割らせません。その後も一進一退の攻防を両者繰り広げ、どちらが次の得点を奪うのか手に汗握る展開が続きました。我慢の時間を乗り越え、後半34分待望の追加点が生まれます。2列目からタイミングよく抜け出した荒田が本日2点目となるループシュートを決めスコアは3-1。選手たちの勝利への執念から生まれた貴重な追加点でした。試合を決定づける得点と応援の熱がチームに勇気とエネルギーを与え、会場が相手を寄せ付けない研ぎ澄まされた雰囲気に包まれました。さらなる追加点のチャンスもありましたが、得点とはならず試合は終了。1部自動昇格へ、貴重な、貴重な勝ち点3を獲得しました。

勝利が絶対条件というプレッシャーの中で選手たちは見事に結果を残しました。本当に素晴らしい試合だったと思います。昇格争いという雰囲気を存分に味わい、選手一人一人のプレーに今日は勝利への執念がこもっていたように感じます。質の高い美しいプレーが随所に見られ観客を魅了し熱くさせる試合でした。後期リーグの初戦を落とし、そこからの9戦負けなしという結果は選手たちの成長と1部昇格への強い思いがもたらしているものだと思います。後期リーグも残り1戦！！今年のスローガンである『躍進』を胸に総力を結集し目標である1部昇格を全員で必ず達成したいと思います！